評価:★★★★★ 4.5
幽霊になったあたしの最初の記憶は、自分自身のお葬式。
もう死んでしまったからなのだろうか、不思議と悲しくもなかったし、もっと生きていたいという感情もわいてこなかったのだけれど、たった一つの心残りはお姉ちゃんのことだった。
お葬式の夜「あたし、このまま生きていることなんて、できないよ……」と、鏡に向かってつぶやくお姉ちゃんを目撃したあたしは、お姉ちゃんが笑顔を取り戻すまで見守ろうと決意する。全15話+★おまけ★1話
他サイトにも観月、もしくは観月蛍名義で投稿しています。
話数:全16話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
大好きだけれど時として微妙にもどかしくなる。そんな姉妹の距離感が描かれた作品です。気がつくとそこはお葬式。どうやら主人公は交通事故で死んでしまったらしいのです。「らしい」というのは、その時の記憶がさっぱりないから。大好きなお姉ちゃんが落ち込んでいるのを見て、主人公は何とか元気づけようと頑張るのですが……。少しずつ感じる違和感の答えに、あなたはいつ気がつくでしょうか。本当は何よりも大切だったとわかるのは、大抵はそれを無くしてしまってからです。どうかあなたが今持っているもの、すぐそばにある絆をもう一度眺めてみてください。幅広い世代の方に楽しんでもらえると思いますが、小中学生の瑞々しい感性の時期に読んで欲しいなあと思います。誰かと自分を比べて落ち込むことだってあるけれど、前を向いて頑張るあなたはそれだけで素敵だと思うから。