評価:★★★★★ 4.5
”正しさ”を望む彼を、彼女は間違いだと説き伏せた――。
魔導機構が開発された文明開化の時代。
飛行船の港街で青年リアンと魔術師シャルテは、皇国兵士に追われていた。
ラス皇国。
独立問題、軍事侵略、大陸戦争――と不穏な背景には彼の国の脅威が必ずあった。
それでも世界には、絶対的な正義がある。
正義を体現する伝説の存在―――暁騎士〈オーガ〉。
しかし、そのオーガに皇国将軍が名乗りを上げた。世界の正しさは、皇国を選んだのか。
革命の狼煙が上がる街。新たな脅威。
大切なものを奪われようとするなか、その答えに青年リアンが向き合う。
歴史は――、絶望に暁を灯す。
よろしくお願いします。
話数:全57話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
「ネットレビュー大賞応募レビュー」 大海に浮かぶ大陸『アスーニ』。 百とひしめく国家の中、勢力を伸ばそうとするラス皇国に寄って、その大部分が支配されていた。 燃える国。流れるのは人の涙──。 繰り返される戦火の渦と時代の中に生き、果てなき旅を続ける騎士リアンと魔導師のシャルテ。 行く先々で触れる人々の嘆き、哀しみ、優しさに出会い、彼らは一体何を思うのか。 暁騎士『オーガ』歴史に刻まれるその伝説名には、こう書かれていた──。「世界に秩序を説く騎士である」──と。 古代と近未来文明をあわせ持つような空気、作り込まれた世界観とバトル。 主役の二人はもちろん、取り巻く人たちの息遣いや、建物にもしっかりとした存在感があると思います。 暁のオーガヴァル。 ぜひ、楽しんで下さい。そして、もし楽しめたなら、是非とも応援してあげて下さい。彩華 司
青年リアン、魔人シャルテを中心にした、暁騎士(オーガ)を巡る物語。 しっかりと構築された世界観、軽妙な筆致が心地好い。 リアンとシャルテのやり取りも、ユーモアが利いていて飽きさせません。 中盤あたり、「オーガ」と「オーガヴァル」の違いが明確に示されたシーンでは、思わず膝を打ちました。 なるほど、「暁のオーガヴァル」というのが、じつにこの物語に見合ったタイトルなのだとわかります。 続くアクションシーンもかっこいい。 あとシャルテが可愛い。 話としてはまだ続きがあるようで、ぜひとも続編も読んでみたい、そう思わせてくれる作品でした。