評価:★★★★☆ 3.9
ある時、魔法使いのイッサの元に光明をもたらす一つの噂話が舞い込んだ。
「レベルの上限を上げる巫女がいるらしい――」、と。
<プレイアブル>と区別される転移者達。
転移者達はレベルの概念があるゲームのようなその異世界で、冒険者をなりわいとして活躍していた。
青年イッサもその一人。
更にはレベル上限のLv99に達する最高峰の冒険者である――が、しかしそれに見合うステータスがない。つまりはなんちゃってなMAXステ保持者。
なので、ステータス値がモノを言うこの世界ではお先真っ暗な未来。そんな彼が、謎を秘めた世界システムの一端に触れたことで、冒険の旅は、そして世界は激動のものへと変わった。
死を与える魔王。
掛け値なしの最強かつ最凶の冒険者狩り。
それらの脅威がイッサや仲間達を襲う。
果たして絶望的困難に見舞われるこの旅の結末は……。*よろしくお願いします。
*完結からだいぶ経ちますが、
おかげ様で、日々ユニーク数が増えてます。ありがとうございます!
話数:全81話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
私が思うweb小説のコンセプトは、ストレスフリーであることだと思います。しかし、昨今のチートものを読んでいる方が最近はストレスを感じるようになった感覚に覚えはありませんか?安心してください、この作品はなろうのコンセプトをよく理解し表現されています。主人公と仲間の会話や展開、私はこの作品を読み終えると何故か不思議な気持ちになりました。
古きライト・ファンタジーで言うところの王道でありながら、今風な要素もふんだんに取り入れている、そういう珠玉の一作です。 主人公のイッサくんは、他人とは違う悩みを抱えつつも、人並みに考え、人並みに納得し、人並みに行動に移そうと努めます。 その姿はきっと、少なくない読者のかたが、共感を覚えるに足るものだと思います。 なかなか衝撃的な展開が連続しますが、語り部でもあるところのイッサくんが、あくまでも「イマドキの少年」としてのノリを失わないでいてくれるため、読後感はスッキリ爽快。 雨降りが増えるこの季節、ヒマを持て余したその日には、この一冊を開いてみてはいかがでしょうか。「最初から最強」たる物語とはまったく異なる、一種のカタルシスを得られるかと思います。 オススメですよ。