評価:★★★★☆ 4.1
気づいたとき、玲也(れいや)は見知らぬ山を登っていた。山頂に光が瞬いているので、それをめざして登るしかない。
生命の息吹を感じさせない山だった。そのうち濃い霧が発生しはじめる。と、上から誰かがくだってきた。霧のなかから姿を現したのは萌(もえ)と名のる女だった。
玲也は萌とともに行動をともにするのだが、歩くにしたがい二人はなぜここにいるのか思い出していく……。
話数:全5話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
人は死ぬとどこへ行くのか。 死ねば無なのか。たしかに存在していたはずの「その人」は消えてしまうのか。 若くして死んだ者には、それまでの人生にも、この世にうまれた意味もないのか。 どれほど愛していても、われわれは死者にしてあげられることは、なにもないのだろうか。 ある地域では、子供を失った親は言う。「これくらいしかないじゃないですか。わたしがあの子にしてあげられるのは」