幼女王と再出発(リスタート) 完結日:2018年5月2日 作者:ペケさん 評価:★★★★☆ 4.2 とある小国に、齢八歳になる幼い女王がいました。 国民から愛されている彼女の周りには、様々な過去を持ちながらも、一癖も二癖もある一角の人物達が集まってきます。そんな彼らと共に国を盛りたて、トラブルを解決していく物語です。 ※こんなタイトルですが、転生や死に戻り要素は含まれておりません。 話数:全129話 ジャンル:エピック・ファンタジー 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 のじゃ 内政 女王 幼女 日常 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
今作品の主人公はまだ齢8歳の幼女。彼女の住む王国は、とても暖かい優しい国です。極めて平和な王国ですが、ちょくちょく起こるトラブルを解決していくのがこの物語の主となっています。幼くて力の弱い陛下ちゃんですが、彼女の周りには、実はとんでもない猛者が揃っていたりします。陛下ちゃんの身の回りの世話を焼くメイドに【マリー】という美人メイドがいます。しかし彼女には裏の顔があり【血染め(ブラッディ)マリー】という二つ名を持つとんでもない実力者なのです。何かしらの理由があり陛下ちゃんを大切にしており、過剰なほどの保護者っぷりを発揮しています。もう一人が衛兵隊長ゴルド。彼もまた一見はただの衛兵に過ぎないのだが、過去に【百人斬りのゴルド】と恐れられた傭兵だったりする。そんなとんでもない実力者が陛下ちゃんと共にトラブルを解決していくお話です!
幼い王様が統治する国は、ちょっと不思議な人たちもいる優しい国です。 幼女であるから見れるコミカルな部分から、国の統治者であるという責任まで、少しゆっくりとした時間が流れる世界の中で、よく描写されていますねぇ。 なんだか、忘れていた懐かしさや、知らないハズのノストルジックさを年代によって感じるのかもしれません。彼女の根底にある強さや、弱さ、包み隠さず全背景を読み取る事になる読者として、リリベットさんに協力したいなぁという気持ちになるのではないでしょうか?できることならリスタ王国に遊び行ってみたいですねぇ!
物語の舞台の王国を治めるのは幼女な女王様だ。国民全てがこの国と幼女王を愛しているように、彼女も国と国民全てを愛していた。だが、優しさだけに包まれているわけではない。幼女王を取り巻く全てが彼女の小さな背を真っ直ぐと伸ばす支えとなっているのだ。感じるのは恩義と誠実――そして笑顔だ。その裏にちょっぴりとスパイスがかけられるのは、この物語ならではだが、その辛味が更にこの国を見守り続けたいという感情を引き起こしていく。例え悲しみと心苦しい出来事があっても、決して目を逸らさずに受け止めては、密かに涙を流す。小さな身体には空よりも広く、海よりも深い心が宿っているのだ。その姿を見た者はきっと心を寄り添えずにはいられないだろう。そして、あなたはこう思うのだ。「私もこの王国の国民になりたい」と――。読んだあとに初夏の風のような清々しさと穏やかさが心に残るこの物語をどうぞ、ご堪能あれ。
根底に流れるのは人道主義だろうか? 全ての人格を認め、良しとする考えは受け入れられ易いようでいて、実に難しい。 性善説とは違う、善も悪もあるがままに見据えなくてはならない。 その上で大きく構えて受け止めるのは、大人でも苦行となるであろう。 そこを難しく描かず「幼女王」を据える事で和らげ、触れやすく表現されているのがこの物語である。 彼女は大人ではない。 しかし、まるっきり子供でもない。 或る種、危うい平衡を保ちつつ人道を歩もうとしている。 多くの優しい笑顔に支えられて。 多くの忠義なる刃に支えられて。 優しさの国を目指して進む。 あなたもこの優しさの国を覗いてみませんか?
《キャッチーなタイトルは奥深設定》幼い女王とそれを支える人々の日常を描いたのが本作品。物語の味付けとなるのは個性的な登場人物達だが、本作品にもかなり個性的な面々が登場する。ただし、唐突にそこに居る訳では無いのだ。彼等の存在自体がこの国の国是といえる。《ほのぼの進行の極致》山あり谷ありスリル満点の冒険活劇はチト疲れる。そんなあなたをホッとさせる物語がいつも変わらずここにある。《只者ではない国民たち》盗賊山賊海賊に暗殺者、そんなアウトローな人々が大人しく国民をしている不思議な国は、これからどんな物語の舞台になっていくのだろうか?《今後の進展が楽しみ!》お話としては、まだ序盤だろうか?大国に隣接した小国の日常は平和そうに見えるのだが、何か一波乱あるのじゃないかと……期待半分で今後の展開を見守りたい、のじゃ。