見えない 話せない 完結日:2018年4月21日 作者:ぽた 評価:★★★★★ 4.5私は、見えない。 僕は、話せない。 話数:全2話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
目の不自由な女性視点で始まる物語。次に登場するのは、声を発せない男性。二人のやりとりは、手のひらを使った、筆談。 作品のタイトルも相まって、やはりどこか、重い空気のまま進んでいくお話し。そして、女性視点の前半を、言い知れぬ不安感と、じわじわと押し寄せる重い感覚が、支配していきます。 ところが後半の、男性視点になると、確かに先程までと同じ空気感のはずなのに、気持ちは、不思議な浮上を始めます。 絶対に無くならないはずの、やるせなさや不安を、ラストシーンまで、ゆっくり、丁寧に、主人公ふたりの、相手を思いやる気持ちが、厚く包んでいく……。 最後に、全てがひとつになった、言いしれない感動が出来上がります。 是非お読み下さい。ふたりが織り成した感動は、必ず心を満たしてくれると思います。