評価:★★★★☆ 4.2
『捕食』――それは他者を喰らい、能力を奪うスキル。クラス転移に巻き込まれた白詰 岬は、凄惨ないじめで全てを奪われ、異世界召喚の失敗で性別すら奪われ、挙句の果てに何のスキルも与えられず”無能”のレッテルを貼られてしまう。しかし、自らの持つスキル『捕食』の存在に気づいた時、その運命は一変した。力を手に入れ復讐鬼と化した岬は、自分を虐げてきたクラスメイトたちを次々と陥れ、捕食していくのだった――
※復讐へ至る過程の描写もあるため、いじめ、グロ、性的暴力、寝取られ、胸糞描写などが含まれております。苦手な方は注意。
完結済みです。
話数:全101話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
鬱な展開が今日の気分にハマって、一日で読み切ってしまった。ダウンな感じの序盤でしたが、途中からは復讐のスカッとに変わっていき、鬱感と復讐感がちょうどいいバランス。ちょっとガールズの絡みは多いかなーとも思いつつも、メンタル的な溶け合いとも関係してそうなので、必要な描写共思えます。捕食でどんどん強くなるのも良かったです。
個人的に復讐モノはこの作品が初めてで、前半部分が胸糞悪過ぎて、途中で読むのをやめようかと思ったくらいでしたwですが、途中からどんどん「次はどんな展開が!?」と止まらなくなり、寝る間も惜しんで読み切ってしまいましたwまた、最初のいじめの描写が余りにも酷かったためw(褒め言葉)、まんまと岬ちゃんの策に嵌る元いじめっ子達をみるのはとても痛快でしたw TS百合は大好物なんで、幸せに終わってくれてこちらも幸せになれました!ですが、もっとエピローグの続きとか…甘々なイチャイチャシーンとか、書き連ねて貰っても、良いんですよ?w是非とも書籍化・漫画化などして欲しいですし、やはり文字だけでなく絵も有れば、もっと深くこの作品にハマれるので、もっと人気になって欲しいです!これからも頑張って下さいね!
初めて見たとき、百合モノというのはこうあるべきなのかも……と思いました。 確かにただ女の子がイチャイチャするだけの作品も良いのですが、やはり社会的に見ると、同性の恋愛は受け入れ難いものです。 その点この作品は、襲いくる試練に立ち向かいながら、愛を育んでいます。 つまり同姓の愛は、試練なくして成り立たないのではと感じた次第でございます。 現実では社会、この作品ではオリハルコンということですね。 主人公がしたのは成長であり、成長でないとも言えます。 力は強くなりましたが、心の芯は初めから最後まで、ほとんど変わっていなかったと思います。 でも良いじゃないですか。 成長は良いことばかりではないですから。 では最後にーー この作品は素晴らしいモノです! この作品を読めば何でも解決しますよ! どうして読まないんですか? この作品は素晴らしいモノなのに……!
いじめ、異世界転移、覚醒、親しい人の死、復讐を誓うという流れで始まるこの作品、起承転結がしっかりしており最初から最後まで面白く読める。ストーリーの根源としていじめや復讐と言った暗いテーマやガールズラブがあるので苦手な人はいそう、ではあるが正直この作品はそれを含めて最後まで読むべきである。ざまぁやハッピーエンド系の話が好きな人にはぜひ読んでみて欲しい作品。
イッキ読みした。めちゃくちゃ面白かった。あらゆる展開がもう私のツボにハマっててホントに好きとしか言えない。最初はts作品がそんなに好きじゃなかったから、読むのに抵抗があった。暇だし、、、って気持ちで読み始めた。朝だったはずなのに、気がついたら夜で物語の余韻に浸っていた。内容はあまり何を言ってもネタバレになりそうだから語らない。復讐系ダークファンタジー?とだけ言う。だけど、完結済作品の中では間違いなく最高級に面白い作品と言い切れる。私は完結してない作品だと、更新待ちの間に飽きちゃうことが結構ある。完結済でもあまりにも長すぎる作品はつまらないものが多い。この作品は長すぎず、短すぎない。それでいて話のテンポが非常に適当で、最後まで飽きることなく読み終わることができた。ここまでなろう作品の物語に真剣になれたのはほんとに久しぶりだ。文字数の関係で終わるが、是非読んで欲しい。
他の作品に続き、こちらも読ませて頂きました。 飽きない展開、殺害方法、登場人物の心情、世界観、読み手への絶望感と希望の与え方などの点で、私が読んできた作品の中でも逸出した作品だと思われます。 また、物語の展開に行き詰った時に使用される都合の良い展開は、私 が 読 ん だ 限りでは見受けられませんでした。 都合の良さが売りの作品ならば全く問題はありませんが、こういった復讐系では、下手したら作品全体の価値が下がってしまうポイントだと思います。―――が、この作品は高得点です。満足です。 グロ耐性、猟奇的表現に対する耐性が無い方にはキツイ作品化と思われますが……自分には耐性ある!といった方、またはこの作品で新しい世界を開きに来た方には愉しめる作品だと思います。 ええ、オ……ル……は素晴らしいですからね。 本当に、素晴らしい物質です。
オリハルコンは素晴らしい物質です。胸糞あり、恐怖あり、爽快感あり、感動あり、色々な要素の詰まった復讐劇でした。……容赦のないリアルないじめを受けていた主人公の岬はクラス転生によってまさかの性転換。彼らが呼ばれたのは、魔法の才能によって召喚できるアニマと呼ばれるマシンが主力の世界。アニマの能力も武装も才能に依存し、ここでも岬は最底辺でした。しかし、『捕食』の能力を発現したことで状況は一変しました。瀕死の相手を食らって能力の一部を受け継ぐ力を得たのです。瀕死のクラスメイトを喰らい、まだ勝てない相手には知恵を絞って追い詰め喰らう。敵を利用し味方を頼り、岬は一人また一人とクラスメイト達を殺していきます。そんな中で生まれる愛と友情と信頼。血に染まった岬が復讐を終えた先、幸せは待っているのでしょうか……?そんなことよりオリハルコンは素晴らしい物質です。
異世界転移ものアニマと言う特殊な武装によって戦うファンタジー!……と、言えば楽し気な雰囲気に聞こえるでしょう。しかしその実、この作品の魅力は昏い感情がもたらす逆らい難い快感なのです。主人公はクラスメイト(だけではないですが)に虐めを受けており、スクールカーストはぶっちぎりの最底辺。当然毎日が苦しかった。暴力、暴言、嘲笑、侮蔑。それらは日常茶飯事で、嫌と思っていても逃げ出すことは出来なくて……。異世界に行っても、アニマと言う力を得ても、その力関係は逆転することは無かった……隠された力、『補食』という力を発見するまでは……。貴方がこの作品を読んで、自分が誰かに酷い事をした、言った事を思い出したなら、是非明日にでも謝ってみてはどうでしょう? 昏い感情に喰われてしまうかも、ですよ?