評価:★★★★★ 4.5
これは早羅(さわら)という座敷童と、朱森紗愛(あかねもりさあ)という特殊な女の子の恋のお話です。
それは、とてもとても悲しい、恋のお話でした。時は1979年。
世界各地の神話や民話の末裔が集う組織、『村』に1人の女の子が生まれました。
彼女は『村』の女王の予定者、通称『器様』です。
村のしきたりでは、『器様』は人里に下され、普通の人に託されて育ちます。この子の警護役に選ばれたのは、早羅(さわら)という少年でした。
彼は座敷童の子孫です。物語は、彼が赤ちゃん(器様)を受け取るところから始まります。
1979年から2000年までの21年間を、普通の人として生きた器様である、朱森紗愛(あかねもりさあ)の、生を綴った物語でもあります。
話数:全29話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
成長には痛みを伴う。その痛みは避けようがなく破滅的なものだった。 対等ではない男と女。ケーキを持ってきて頂戴と言われて断らない男。軋む女。 許されない恋ゆえに二人の葛藤は募る。 距離は限りなく近いのに、永遠に縮まらないジレンマ。誰が悪い訳でもない。恋をするのが悪いのか。 ねえ、幸せ? と、二人に訊いてみたい。