評価:★★★★☆ 3.9
VRゲームから異世界に飛ばされてみたら、最大の敵は魔王でも邪神でもなくて『物理法則』だった。
チートスキルでステータスやパラメーターを自由に変えることが出来るのに『慣性』『摩擦』『反作用』『熱』の物理法則四天王が手ごわすぎて倒せない。
敏捷が上げれば滑って転ぶ。 筋力を上げても吹き飛ばされる。 それならばと武器の攻撃力を上げたら、でかく重くなりすぎて扱えない。
ステータスが急に変わるとものすごい筋肉痛や頭痛などに襲われ、すごく苦しいので、怖くてステータスが変わってしまう転職もできない。
それなのに、魔法とかいう謎の不思議パワーが存在していて、不条理を被ってしまう。それでも、ゲームで使っていたチートツールがそのままスキルになっているので、ボスを瞬殺し、お金やアイテムを無尽蔵に増やし、じりじりレベルとステータスを上げて、最強目指して頑張っているはずが、あげたアイテムとかで周りの仲間の方がむしろチート化されていくお話。
R15は保険です。難しい計算式等や論文的なものは出てきません。肩の力を抜いて御覧ください。
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※実在のゲーム等でのチートによる迷惑行為を推奨するものではありません。(ここ重要)
—————————————————————こちらの作品は、アルファポリス様でも掲載をしております。
話数:全250話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
科学考証、SF考証、設定考証、歴史考証等、エンドロールで見かけそうな地味な、しかし重要な役割がある。一方で、テンプレ、お約束というものがある。言い換えれば暗黙の了解である。お約束、大事。ところで、演出と考証はしばしば衝突する。あちらを立てればこちらが立たず。さて、なろうでのテンプレ、俺TUEEEと異世界転生である。これを真面目に考証しようとすればさあ大変。物語の面白さはそのままに一定のSF的・科学的整合性を与えるにはどうすればいいか。この難題に、本作作者様は果敢にも挑まれた!そして給湯器である。この作品は給湯器なしには語り得ない。給湯器こそ、なろう的テンプレファンタジーにSFの光を当てる鍵であった。ところで、主人公君は客観的にリア充である。そして、本作には緻密な考証が存在する。よって彼は割と爆発するのだ。物理的に。あと、ヒロインはアリーセ。ここテストに出ます。