評価:★★★★☆ 4.1
【コミックス第一巻11月19日発売!】迷宮都市レイロアで冒険者の道を選んだノエル。
てっきり僧侶になると思っていたのに上級職の司祭になってしまう。
嘘みたいに成長が遅い司祭。
パーティを組むとみるみる広がるレベルの差。
これでは固定のパーティを組めないと痛感した彼は既存のパーティに一時的に参戦する冒険者、俗に言う「便利屋」として生きていく。
一度きりのパーティでも、別れがすぐに訪れても、彼にとって冒険は何物にも代えがたいものだった。
今日もノエルはギルドへ赴く。
参戦させてくれるパーティを探して。
『ガガガブックス』様より1~3巻発売中!
話数:全207話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
成長が遅いからパーティを組めない便利屋。たとえハンデがあっても腐ったりせずに大事な仲間たちと愉快に過ごす優しい主人公。個々のエピソードもしっかり描かれていて、この作者はもうプロになってるんじゃないかと思われる。特に「勇ましき鎮魂歌」はいい。悲劇的な生涯を送った冒険者の女性の最後の望みをかなえるべく、人がいなくなった荒野に分け入る主人公。オルゴールを小道具に使って泣かせに来る。いろんな人との出会いと別れを繰り返して成長していく主人公を描いた逸品。ほんとにすばらしい。
冒険者がいて、人それぞれにジョブがあって、迷宮都市で生活している、というところまでは結構どこにでもあるゲーム的世界観だと思います。けれど、冒険者初心者にも関わらず、知らずに上級職である司祭を選んでしまい極端に成長が遅くなってしまった主人公ノエルと、2人の相棒のまったりとした雰囲気のある冒険はこの作品でしか表現できないものです。ありありと眼に浮かぶ冒険の風景。人と人とが織りなす優しい物語は心に訴えかけるものがあります。個人的には「勇ましき鎮魂歌」が好きです。あれは良かった。誰か友人に勧めたくなるお話でした。
かつて世界を席巻した名作RPGの職業観を参考にしたヒューマンドラマ。TRPGを彷彿とさせる笑いを交えた物語が、シリアスな展開を重くせず気軽に読み進められる大きな要因となっている。とはいえゲームとは異なる部分も多いので、その点で反感を覚える人は別物と割り切った方が楽しめるとは思う。特に司祭に当たるビショップは序盤から参戦できる優秀な職業なので、違和感が強い。登場人物は総じて腰が低く親しみやすい。好感度の高い人物が多いので、読む上でのストレスを感じにくい。但し、ストレスが少ない分カタルシスも少ない。誤字は少な目。版権に問題のある表現有り。一人称視点の、読みやすさ重視の語り。世界観の説明は物語展開に合わせて少しずつ行われるので理解しやすい。ハーレム要素は無く、恋愛要素や戦闘の派手さはあまりない。読者を選ばない作品だが、特にささやかな冒険譚を好む方にお勧めできる秀作。
なろうでファンタジー作品と言えば、俺Tueeeモノだったり成り上がりモノが大半を占めますが、この作品はかなりバランスが取れていて、作者さんの文章構成がよく、読みづらさは感じません。レベルという概念がある世界観ですが、司祭や聖騎士、忍者などの上級職はレベルが上がりづらいという設定があるので、この職業が最強というものがなく、俺Tueeeに飽きた方でも十分に楽しめると思います。主人公は司祭なのに同居人がスケルトンとゴースト(可愛い)というツッコミたくなるような設定があるのにも関わらず、キャラの魅力が素晴らしく、作品を読んでいてこんなヤツいたかな?みたいなこともありません。さらに言葉遊びのような文章やセリフなので、読んでいるとクスッと笑ってしまう場面が多くあります。書籍化もされていてこれからもとても期待で出来る作品です!司祭と骨と幽霊が織り成す冒険譚をぜひ読んでみては?
上手く章分けされているため、読んでいて安心感があります。涙あり、笑いありのストーリーで、章が終わるごとに心地よい余韻を残してくれる作品です。冒険者生活の迫真性を感じる描写がちょくちょくと出てくるところでニヤリでしょうか。(たしかに、ダンジョン内で突然冒険者が近づいてきたら、斬られても文句は言えませんね)また、架空書籍の引用描写でニヤリです。つい一気読みをしてしまった良作で、書籍化も時間の問題かなという印象の作品でした。これからの続きもとても楽しみです。
固定パーティを組むのが難しい、ある意味面倒な職業についた主人公が便利屋として多くの人との一期一会を積み重ねながら少しずつ前に進もうと頑張る物語でもその頑張りは肩肘張ったものではなく『その時できることを出来る範囲でやる』というスタンスなので誰かにひけらかしたりする努力アピールではありません大人から子供まで男性でも女性でも誰でも気軽に楽しめる作品です
右を見ても左を見ても、俺ツエーな食傷小説が多い中で「上級職なれどレベルが上がらない」設定は非常に新鮮です。レベルの上がらなさも視聴者にストレスを与える程では無く、必要な所で少しづつ上がって行く微妙な匙加減。安易かつチープなハーレム臭も全く感じませんし、使い魔との関係も雇用関係であり新鮮。二人(二匹?)の使い魔のキャラクターも、一時的に仲間になる他の冒険者の設定も魅力的です。文章も明瞭簡潔であり解りやすく読みやすい。久しぶりに出会った良作です。
感想欄を読むと他の読者の書き込みに「私も本当にそう思う」って納得する事がありますよね。…ブラックアイスバーンに爪スパイクきかせて歩く北海ひ○○です…今更なにも言いませんけど、面白そうな作品を探すのが大変な昨今、読んで良かった作品に出会えたらとても幸せになります。この作品は「情けは人の為ならず」が特徴です。やさぐれかける主人公を嗜める知人は、主人公がかつて助けた事もあり人と人の繋がりを大切にしてる作品でもあります。主人公に都合の良い出会いばかりや世界でもないけど、奇妙な仲間を持つ心優しい主人公の冒険を応援してみましょう〜