評価:★★★★★ 4.5
突然目の前からいなくなった友人。
いつか会えるのではないかと高をくくっていた俺だったが、成人式にすら顔を出さないアイツに『二度と会えないのではないか?』という思いが湧き上がってくる。
大学三年の夏休み。俺はアイツを探すための行動に出ようとする。全年齢でお読み頂ける内容ですが、ほのかにBLです。絶対無理! という方は回避くださいませ。
エブリスタでも公開しております。
話数:全4話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
夏にぴったりな物語です。爽やかで明るい描写、夏の気配。美しく描き出される景色が、彼の感情と重なり、忘れられない思い出に、誘われるようです。昔会った、あの人は、どうしているだろうか?ふと現実でも感じる、その想い。思い出に踏み込むことは、懐かしさと、どこか怖さも含んで。もう一度、向き合うことと。ドキドキする想い。踏み出そうとする彼のことを、見守りたくなります。オトとの思い出。 祭りの情景。かき氷の味わい。記憶はこんな風に、温度と味覚と。肌に触れる様に、鮮やかに残るのですね。幼い心には、受け止めるに重い、大きな問題。そして気付いた淡い想い。作り物では無く、子供の目で見た純粋な感情が、描かれています。純粋で未完成な子供心。幼いながら受け止めようとする想いに、花火が鮮やかに映ります。二人の未来を予感する、爽やかな物語です。