評価:★★★★☆ 4.1
俺は古西らばる。大学1年生のエロゲーマーだ。基本的に凌辱物にしか興味がない。ある日、意識のあるAIを虐待するゲーム「という設定の」普通のエロゲーをやっていたら、「人間の脳内で計算される人物にも意識が生じる」という理由で逮捕され、《汎宇宙連邦警察形而上犯罪対策課》に連行されてしまう。監禁されているところに、二次元キャラクターだけを性の対象とする惑星の自己女性化性愛者ティマがやってきた。彼女?は、「宇宙には予め全ての計算可能な数学的構造が存在しており、計算という行為はそれと繋がることに過ぎない」のだから、脳内に生じる別人格の人権を保護するのはおかしいと言うのである。凌辱ゲーの未来を守るため、俺は彼女とともに《宇宙究極集合説》の証明をする旅に出る。
大法螺ハードSFコメディここに開幕!!
※タイトルに関しては「究極集合宇宙」は「アルティメット・アンサンブル」と読みます。ただし略称は『ろげきゅー』で。
※カクヨムでも公開中です。
話数:全35話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
フラッシュゴードンというアメリカで有名なアメコミ風SFアクション映画があって、それのエロパロディーということで、フレッシュゴードンという映画があったが、あの映画に、現在の様々な科学知識、SF的要素を絡めた、言わば、現代版にアップデートされたフレッシュゴードンがここに見参した!! しかも、この小説、エロパロという領域を平気で飛び越えて、己とは何か、意識とは何かという、かなりハードな哲学的探求の旅を続けようとしやがる。(現在第10話) なかなかに味な小説だぜえ。なんてもんじゃない。どうなるのこれ!予測全くワケワカメ!
そんなに酷いことはしていません。多分。希望的観測では。 主人公らばる君が「意識のある美少女AIイシキちゃんに色々な事をできる」というエロゲーをやっていると、突然、宇宙警察の刑事に襲撃されます。「空想上の少女を暴行した罪で貴方を連行します!」 ゲームで「心を持つAI」というのは単なる設定だったのに人権侵害を適用するという素っ頓狂なことを宇宙警察はやっています。それに対抗する理論が、想像し得る宇宙はすべて平行宇宙として存在するという「究極宇宙集合説」で、この物語はそれを探求していきます。 壮大な話で、フィリップ・K・ディックはうなされ、スタニスワフ・レムは笑うかもしれない。 多元宇宙論やシミュレーテッド・リアリティなどの哲学的イディオムをぶち込み、ぐりぐりと議論を展開して行って脱力系の笑いに落ちるところが気に入っています。