元奴隷とエルフの恋物語 完結日:2018年5月22日 作者:長岡更紗 評価:★★★★☆ 3.9元奴隷のディーナは、里を追放されたエルフと寝食をともにする事になった。 そのうちに心を通わせ、幸せな毎日を送るも、二人の仲は引き裂かれ…… 著者:長岡更紗 マグネット!、アルファポリスにて重複投稿しています。 話数:全22話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 純愛 注意:R15 なろうで小説を読む
種族も、身分差も、境遇も、そして絶望でさえも……。すべてを乗り越える力は『愛』なんだ!そんなメッセージが全編を通じて、力強く伝わってきます。人は生まれもった境遇や過去を変えることはできません。でも、一つのことを信じ抜けば、必ずや道は開かれる。そんな希望あふれるストーリーです。最後の最後まで主人公の恋の行方を見守れば、愛することの貴さを知ることになると思います。素晴らしい物語です!
美しくて残酷、余りに悲しい境遇を生きてきたエルフの少女と若き青年の甘くも少し酸味の聞いた物語読めば明るいヒロイン(ディーナ)に癒されるストーリーに隠された残酷すぎる過去。全てを知ったわけではない、だがディーナを一人に出来ないと思い始める主人公のウェルス。最初は流れてきただけの町だった。弓を買うためだった。そんなウィスルがディーナの危機を知り弓を手に一人戦うディーナの元へ向かう。全てが明るい話じゃない!でも絶望を描いた作品じゃない!絶望の先にある明るい明日を描いた作品。そして、ウィスルはコンポジットボウを手にディーナの元へと走る。全ては、この一発の矢から始まったと言えます。貴方の心にもきっと突き刺さるストーリー!数多くの作品を手掛ける実力派 長岡 更紗 様の作品に触れてみませんか?此方の作品が自分のオススメです。
異世界恋愛もの、エルフと人間による恋愛ものともなればわりとポピュラーなものである。しかし、この作品、恋愛ものと言うよりはヒューマンドラマの側面の方が強いと私は感じた。最後の最後には大逆転するものの、そこまでに起こる苦しみ。それを乗り越える登場人物の在り方はとても好感が持てるものだ。さて、そんな作品であるが、私は冒頭のやり取りに注目したい。弓、そして弩――ボウガンの説明である。どの弓がどういう場面で使用されるのか、また、弓矢の長さという、一般的な描写なら省かれるところをしっかりと描写しており、ヒロインの設定と相まって、しっかりとヒロインが職人であると伺わせるとても良い場面だと私は思う。多少悪い言い方になってしまうが、この部分だけでもこの作品を読んだ価値がある。
この作者さんは色々な角度から人生を書ける人です。出て来る登場人物もとことん試練にぶち当たります。ただ自分の欲望とノリで異世界を描くのではない、リアルを追及していく作者の心意気を感じます。そんな世界に度々お邪魔している私に、作者さんが先日絵をプレゼントしてくれました。その絵を見て、影やキャラの捉え方を見て、この人の頭の中にここの物語世界が映像となって存在しているのだろうことが判ったのです。なぜ主人公と一緒に悩んだり震えあがったりできるのか、その秘密を知ることができました。この物語の主人公の作る弓と矢を、あなたも手に入れたくなりますよ。二人の恋の行く末も合わせて、どうぞご堪能下さいなっ!