ニート廃業届 ~自宅警備員、クビになる~ 完結日:2018年5月11日 作者:髙田 電卜 評価:★★★★☆ 4.3 六畳1K風呂トイレ別。家賃月々5万の築38年のアパートに帰ると、マンガもラノベもテレビもすべてが無くなっていた。38歳無職。職歴なしのニートの彼。兄から渡された封筒のなかみは100万円と、『これで最後』の手紙が一枚。 金山常康38歳、果たして彼は生き残ることができるのだろうか? 話数:全7話 ジャンル:仕事もの 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 おっさん シリアスサム ティラミス小説 パーフェクトワールド ホームドラマ 中年ニート 現世界更生 現代 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
ニートの苦しみ、社会復帰の難しさ、将来への絶望……リアリティのある描写に心がえぐられますしかし、語り口はとても軽妙でユーモラスすべての文章は「俺」の言葉として書かれていて、なかなか珍しい雰囲気見たこと感じたことをそのまま話している感じで主人公に親近感がわきますね~話が進むにつれて社会復帰に挑戦していきますが元ニートがそう簡単に良い就職ができるはずもなし最終話まで行っても都合のいい大成功は無いまましかし、だからこそ胸に残る読後感です
正にヒューマンドラマな本作。リアルな描写に途中で心が折れそうになりましたが一気に読んでしまいました。 人生のリセットからの再スタートの物語、暖かな家族愛とともに楽しませて頂きました。 掲載された時から気になってはいたのですが、身につまされる題材のため、『読みたい』でも『読みたくない』と、なかなか手が出せずにいました。あまり気負わずにもっと早く読まば良かったですね。 最終話のサブタイが特に好きです、『過ぎて半年、一年位は大丈夫、十年先の事はわからないからあまり思い煩わない』、立ち直ることのできた今を大事に過ごして居続けていければ、それはきっと不幸なことでは無いと思った次第です。 本作は勿論ですが、他の作品もそれぞれ独創的でお薦めできます。
どこまでも軽くコメディーな調子の文。あなたはすぐに引き込まれるだろう。そして、この作品をを見つけてしまって後悔する人もいるかもしれない。思い悩んでしまう人もいるかもしれない。息苦しい程に重くリアルなストーリーがそこにはある。これは、一人のニートが自分を、そして未来を切り拓いていく物語。あなたはこの物語を最後まで読みきれるだろうか。そのダークさに、重々しさに、リアルさに、途中で投げ出してしまうかもしれない。しかし、最後には。何か暖かいものがあなたの心の中に残っているだろう。
異世界に行なんてかなくてもいい、君が部屋から一歩踏み出したら、君にとってそこは異世界だ。チートなんて望まなくてもいい、愚直でも折れ曲がっても何度と無く立ち上がる事が、君が望むチートなんだから。幸せなんて望まなくてもいい、生きることの意味を探して苦しむ事が出来るのが、幸せなのだから。主人公に成りたいなんて言わなくていい、そうして悩み苦しむ自分こそが、君にとって主人公なのだから。この物語は、ニート生活と言う澱んだ羊水から、自らを産み直す物語。絶望ばかり目立つ現代社会でも、少しばかり視線を変えれば、こんなにも優しさがあって、幸せを探す喜びがあると感じさせて教えてくれる、作者の優しさがある物語でした。これがなろうにあるのは、主人公と同じ様に苦しむ子供たちにとって福音になる、私はその様に感じました。