銀狐と魔将の眼球

(銀狐シリーズ第４弾。電撃１次通過作)
銀狐と呼ばれる盗賊レナードは辺境伯カーネック卿の城より宝石箱を失敬する。そこに一つの眼球の模型が入っていた。このなんの変哲もなさそうな目玉が大きな問題をはらんでいたのだ。レナードは謎の女剣士によってカーネック城へ招かれ目玉の正体を知る。それはグスフェノンの魔将軍ワーズムの眼球だったのだ。生首のワーズムはグスフェノンの大群を操る力を与えてくれる。グスフェノンとは魔人、人類の敵種族だったのだ。生首に呪われたレナードは鷲の魔女バガールダの助言にしたがってはるか辺境の地ゴーメリアへと旅立つ。ゴーメリアとは魔人国、かつて神聖帝国シルキアと天下を二分した大国だった。秩序を守ろうとするカーネック城と生首を所有して世界の覇権をもくろむ蒼き楔団との対決に巻き込まれたレナードはマリリアと共に巨人の骸のそびえる辺境の荒野をさすらうのだった。長い旅の末レナードは生首の呪いを解くことができるのだろうか。