評価:★★★☆☆ 3
ある交通事故をきっかけに、興信所まがいの事務所に雇われる羽目となった主人公、七瀬四季。そこから始まる数奇な事件と出会い。何が数奇かって、事務所所長の響子さんは、四季が視ているモノ――それを解き明かしてやるからと言葉巧みにそそのかし、無理難題な依頼をぐいぐい押し付けてくる害悪っぷりで、しかもそれを都合三回やり遂げなければ、教えてくれないという悪条件付き。自分自身の事を知りたいと思いつつも、依頼を通して視えてくるエゴイスト症候群特異発症者と呼ばれる人種たち。そんなある日、二度目の依頼で四季は記憶障害の女子の出会う。やがて本当の自分というものを知っていく。
ガッツリしたホラーやスプラッター等は登場しません。
この物語は、ミステリー要素若干、伝奇要素ぽつりぽつり、ツン多数デレ少々、主人公の視えているモノ、で光合成されています。基本一人称で、章毎にハッピーエンドです。2018年4月25日現在
第一章セカンドミッション篇、全二十三話(約九文字)で完結し、二話から四話程度、投稿して行きます。
なお、第二章サードミッション篇は、現在執筆及び推敲中です。
話数:全24話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
本編は完結詰みとなっていますが、これはシリーズものの第一章で、第二章も執筆されているようです。 一読して私は「人って多かれ少なかれ、みんな狂ってるんだな」と、改めて想いました。 そして、勇気ある作品だな。と。 本編では”ES症候群”と名付けられた心の病を煩った者たちが、TVに取り沙汰されるレベルの事件を起こし、それをなりゆきで私立探偵の助手になってしまった主人公が解決するという、所謂 ”探偵モノ”です。 トコロがですね。この主人公もまた例の病とは深い因縁がある、”訳アリ”な人。 結果、探偵モノだけど、主人公が登場しててもホッと落ち着くことができない奇妙な心持ちになりました。 ES症候群という架空の病の本質は、未だ漠然と形を成さないまま一つの事件が解決して第一章が終わります。 第二章から、このテーマの根幹に近づくことができるのか。続編に期待します。