評価:★★★★☆ 4.1
三十歳を迎える年に、一念発起して家を買った咲子。職場の図書館から借りた本を読みながら、手作り生活をしていきます。ある日、溺れていた犬を助けた男の人と出会ったことで、咲子の人生も動いていくようです。のんびりとした生活を咲子と一緒に体験してみてくださいな。
※ カクヨムからの転記です。アルファポリスにも転記しています。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
と悩んだら、この作品を読みましょう。美味しそうな料理がレシピとともに……読んでいるだけでお腹が空きます。そして、なるほど!!と役に立つ生活情報も。咲子さんのスローライフからは、学べることがたくさんありました。ゆったりのんびり、都会とは時間の流れが違うように感じる田舎町で暮らすヒロイン咲子さんの生活は決して刺激的ではないけれど、出会いもあり、ハッピーなエンドもあり。ほのぼのと温かい気持ちにさせてくれる、そんなお話です。
騒々しい都会ではなく穏やかな田舎の図書館で働く咲子さん。その毎日は決して華やかではないけど、平和で何気ない日常を切り取った生活はとても幸せそう。もちろん小さな悩みはあるけどそれもどうやら解決したみたいですよ。チートとかザマアはないですがむしろそんなものはないほうが人間は幸せなのかもしれません。そして咲子さんの作る食べ物は華やかではないですがやはりとても美味しそう。平凡で退屈そうに思える毎日にちょっとしたスパイスが紛れ込んでます。
小学生の時に憧れたヒロインは、お姫様じゃなかった。シンデレラも白雪姫も綺麗で素敵だったけれど、わたしの一番は、決まっていつもアン・シャーリー。「赤毛のアン」だった。本作の主人公咲子さんは、何気ない日常を綺羅きらした目線で語れる魅力的な女性。田舎暮らしに劇的なことはないけれど、毎日をゆったりと丁寧に過ごしている姿は、まさに成長したアンみたい。咲子さんの好きなもの。図書館でのお仕事。絵本の読み聞かせ。パッチワークに、日曜大工だってこなしちゃう。三食つくるご飯のシーンは、宮廷の晩餐会より美味しそう!! 咲子さんの毎日はちょっとした工夫と手間で、素敵に輝いている。ああ、こんな女性になりたいな。こんな女性とお友達になりたいな。そういう風に思えるヒロインです。そんな咲子さんに、なにやらロマンスの予感も漂ってきて…… ますます目がはなせない、スローライフ物語。おすすめです!!