評価:★★★★☆ 3.9
気がつくと俺は織田信行になっていた。戦国三英傑の一人、織田信長の弟に。しかも、どうやら俺は清洲城に向かう途中らしい。病に伏した信長を見舞うと言う理由で。
……えっ!? ナニコレ? 俺、この後暗殺されるの? ……オワタOTL……で終われるか!
これは、史実では実兄の信長に暗殺された織田信行が、あらゆる手を使ってでも生き延びようとする物語です。㊗ 書籍化! ㊗ 2018年6月30日 GCノベルズ様より第三巻が発売されました!
話数:全122話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:戦国時代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
小説にはさまざまな楽しみ方がありますが、そのなかのひとつに 小説を読んでいて、何らかの場面に出会い、なにをおいてもこのシーンの続きを見たいと思ってしまうそういう楽しみ方があります。 この作品はまさにそれであるといえます。 私は圧倒されました、そうである以上この作品を支持します。 私と一緒に、とんでもない歴史改変をみてみませんか? そんじょそこいらの歴史改変とは桁違いの歴史改変を見物できますよ。
現代人が戦国時代に舞い降りた設定自体は既存ですが、主人公を中心とした人物設定が秀逸でそれぞれが魅力的であり、話のテンポが良くついつい作者の世界観にはまっていってしまいます。 戦闘の場面(特に戦略)はきちんと地図をつくって軍を動かしていけばこうなる、等の考察が丁寧になされており、大名の室や側室等が、アクセント(癒し?)をもたらせてくれます。(以下、ネタバレがあります読んでない方ご注意下さい) 兄信長と対峙するところは、えええ?この後進行どうなるのかな!?と不安でしたが、なかなか見応えのあるifです。 その後桶狭間を経て織田家は勢力を拡大していきますがその中でも「治世、治政といった方がいい?」と「家族愛」をテーマに(作者様、勝手にテーマって書いちゃったけどお許し下さい。そんな感じがしたので)戦国時代を大改革していきそうです。
転生あるいは憑依物なんだけど、チートじゃなくて驚くほどに濃密で本格的な戦国もの。歴史、特に戦国時代が好きな人なら読みだすと止まらないはず。主人公は信長の弟、信行だけど、織田信長が大好きって人も楽しめると思う。純粋に読み物、和風戦記物としても秀逸なので、歴史・戦国時代にさほど興味がない人でもおすすめ。これを読むと、一気に好きになると思う。