うすら寒い御山の計らい 完結日:2018年6月25日 作者:陸 なるみ 評価:★★★★☆ 4昭和初期、嫁不足に悩む山村に見つかった古文書。読んだ若い男たちが直面した怪奇。 「所帯を持つのにこんなに度胸が要るのだろうか」、要るのです、恐らく。維持するのも大変ですから。 * 残酷と感じられる方、不適切と感じられる方あると思うので、R15です。 話数:全8話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 出会い 和風 変死 夏のホラー2018 山村 悲恋 浴衣 結婚 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
そろそろ暑くなってきましたよね。背筋が寒くなるホラー話、おひとつ、いかがですか?時代背景は、今より少し、いや、かなり古めの昭和初期。場所は山奥の閉鎖された小さな村。そこに住む、いい加減に嫁が欲しい独身男たち。しかし村は嫁不足。ある日、彼らは古い文献に嫁をもらう手筈が書かれているのを発見する。実に怪しい内容なのだが、やりかたはとても簡単だ。だからこそ、それで嫁が来るならばひとつ、乗ってみるのも悪くはない。しかして、男たちに待ち構えるのは怪異。形は違えども、ひとり、またひとり、と、その渦に巻き込まれていく。なぜなのか。その理由が明らかにされるとき、神も鬼も表裏一体、そのうすら寒さにぞっとします。終盤にあるこの作家さまお得意の艶美なる描写もみどころです。果たして嫁は来るのか、来ないのか。さあ、どちらだと思います? ふふふ
少し古風な世界観のホラーをお求めの方にオススメです。舞台は昭和初期の山村。嫁不足に悩む男達が、ある古文書を見つけ、怪異に巻き込まれます。禁足地の青い池──婿を探している女は池に浴衣を浮かべ、男が浴衣を気に入ったらその女を嫁にする──話が進むうちに、うすら寒さがゾワゾワと忍び寄ってくるお話です。怪異に巻き込まれた男の結末は如何に。