評価:★★★★☆ 4.4
仕立て屋のお袖と呉服屋のおきぬはどちらも美しく、仲睦まじく育った。
お袖の兄辰二郎とおきぬの結婚が決まり、ますます姉妹の様に仲を深めるお袖とおきぬ。
しかし、その年の秋祭りの夜に辰二郎が姿を消した。
不可解な謎を残し、婚約者を失ったおきぬも、ある決断をしお袖の傍から姿を消す。
大切な人を二人失って、失意の中にいるお袖をなんとか救おうと両親はどこか良家への嫁入りを強く勧めるが、お袖は乗り気じゃない。けれどもある時急に「刃物屋となら結婚します」と言い出した。※多分五話くらいのあっさり中編となります。お気軽にお寄りください。
※江戸時代ですが、舞台は江戸ではありません。
話数:全6話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:江戸
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
姉妹のように育ったお袖とおきぬ。美人な二人はきらきらと美しい人生を送るはずだった。 しかし、とある事件により二人の人生は裁ち切られ、暗い影を落としていく。そんな中おきぬが嫁ぎ、失意を引き摺って一人残されたお袖は、静かな決断をする。『刃物屋となら縁談をしてもいい』 江戸風味の世界が、錦物のように広がる様は見事。世界が広がる中で、それぞれの想いも広がり、深まりを見せていく。 想いをこめられたもの 想いを伝えられなかったもの 想えなかったもの 様々な縦糸と横糸が精緻に絡み合いながら、物語の錦が彩られる。 最後に、最期に、きんきらきんだったもの。 そればっかりは、生きて、生き抜いてみなくちゃ、わからねえもんなんです。 和風の丁寧な物語、ここに。