評価:★★★☆☆ 2.5
北方に位置する「朝日国」
そこではある条件の元、「六華祭」という大祭が行われていた。その条件とは――うまずめがいること。
皇族の血を継いでいる者の中に、ごく確率で白子の女性が生まれる。それが朝日国で崇められているうまずめという存在。
戦国時代、人々は勝利をうまずめに願っていた。その名残で、今も平和の象徴である齋院として、うまずめが神域に捧げられている。
それが何代か続いたある日、当代のうまずめが皇居から姿を消した。
そのうまずめである十五歳の春は、中央街で出会った連翹という若者に想いを寄せながら、命を絶つことを決意し、真冬の川に入水する。一方の連翹も春を恋慕しながら、彼女の帰宅を引き留めなかったことを深く後悔する。だが、偶然にも連翹は瀕死の春を見つけ出し、匿うことに。
偶然連翹に助けられた春は、ひょんなことから彼の妹、蓮華に仕事を紹介される。しかしそこは、人が空を飛ぶという光景が広がる、とんでもない場所だった。
連翹の幼馴染み、空木や、職場の仲間に支えられ、春は人として、また女としての幸せを手に入れていく。
「お前は春という名の人間。それ以外の何者でもないだろう」
連翹がかけてくれたその言葉が、春を、瑠璃という別人に変えていく。だがそれが、新たな問題を引き起こしていくのだった。
話数:全23話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象