朔姫 完結日:2018年6月13日 作者:星 雪花 評価:★★★☆☆ 3朔は、長く大原で数人の侍女と共に暮らしていた。 ある夜、兼ねてからの約束があり、『月読』のひとりに外へ連れだされる。 朔は、幼い頃の記憶が喪失しており、それがなぜなのかは分からなかった。彼女の内に封印されたものをめぐって、ひとつの物語が紡ぎだされる。 話数:全56話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:平安時代 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 古典恋愛 和風 宮人 月 神社 身分差 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
平安時代の官位や役職が、予備知識として必要です。つまり源氏物語や伊勢物語に通じてる人なら、素直に面白いと思うでしょう。逆を返せば「それを作中で分かりやすく解説していたなら」一般文芸でも児童文学でも通用する作品。これは安っぽい物語ではありません。精霊の守人に通じる、深さがある。そして読者の手を引くように、ゆっくりと物語に誘引していくスタイル。これが好ましい。正直、自分はこの作者が好きになりました。中学生や高校生ではなく、大人にこそ読んで欲しい作品。なろうで久しぶりに発掘しました。この作者を応援します。