重武装の輸送船に一人の魔女がかかわったことにより、世界が変わってしまう長編小説。(全34万文字)
魔術が使える者(魔女)とそうでない者(平人)がいがみ合う世界。
ある戦争を境に勢力を増した平人は魔女への迫害を強め、各地で魔女狩りと称する狂気を繰り広げていた。
ここにまた一人、処刑のために海を往く魔女がいる。
己の境遇に絶望しながら、それでも一縷の望みを賭けて、必死に生き残ろうとする彼女の意気に対して、彼女を搬送していた輸送戦艦『弓槻』とその船員たちは情にもろくできていた。この物語は、そんな彼女の幸せを一心に願った男たちの戦いの記録である。
*ファンタジックな剣と魔法の世界というよりは、かなりの分量で科学的な兵器の戦いとなります。
特に戦艦同士のぶつかり合い(二章以降)はこの物語の醍醐味の一つですが、その描写はリミタリーマニアを満足させる意図はなく、そういう知識が無い人が雰囲気を楽んでほしいというのが意図なので、構造や描写をかなり簡略化してあります。
『軍隊の形式』とか『砲撃の手順』『号令』みたいなところに重きを置いて読みたい方は満足できないと思うのでご遠慮ください。それを圧してもツッコミドコロがあってご教授いただける場合は、メッセージいただければ喜びます。(本当に知らん知識かもしれないので)2018年3/14
一章終わりの時点で評価をくれた方、ありがとうございます。
自信のない一章だったので、とても励みになります。2018年8/24
完結しました。読んでくれた方、読了おつかれさまでした。
いつか名作を描けるよう、またがんばります。2019年4/4
ネット小説大賞の一次考査を通過しました。
二次も通過しますように・・・(切実に・・・)2019年4/26
ネット小説大賞、二次には落ちました。
応援してくれた方、ありがとうございます。2019年5/10
4,5章を撤収しました。
以後の方、この物語は読んでも完結しません。
読む場合はご了承ください。
(たっての希望者がいたらアクションほしいです。実際、この物語の掲載のしかたをどうしようかを結構悩んでます)
- 未登録
- 未登録
新着小説を漁っているとき、偶然目にしたこの作品を、私は軽い気持ちで読み始めました。その時には既に三十万文字を超えており、飽き性の自分は途中でやめるだろうな、との予想は簡単に裏切られました。一人一人が信念や正義を抱えて動く「生きた」キャラクターたち。それぞれの思惑は交差し、隠されていた感情や縁が露になっていきます。誰もが自分の望みを持ち大切な人を持ち、立場に伴う責任を感じて生きている、それが表現されていました。世界観はシンプルで分かりやすく、内容がすらすらと頭に入ってきます。戦闘は地上の格闘戦や戦艦同士の海戦、またオリジナリティある空中戦などもありますが、やはり見所は戦闘中の言葉の掛け合いでしょう。戦う相手がオブジェクトとしての敵ではなく、生きた人間、として書かれていると感じました。舞台からキャラクターまで、とてものめり込みやすい、自信をもって推薦できる小説だと思います。
最新話まで読んでないけどレビュ、書かせていただきます!ストーリーは海洋冒険バトル、もしくは戦争ものと言ったところだろうか。そこに流行りの魔法とやらがからむ。それが、作者様の緻密な計算と知識で描かれ、物語にどっしりとした深みを与えている。特に戦艦同士の戦いはお見事としか言いようがない。なんという知識なんという筆力。褒め言葉しか見つからない。でもね。ただそれだけだったら。私もレビュ書こうと思わない。けど、この小説には、今の人たちが忘れかけている男の意地がある。生き様がある。たぎる血潮がある。それが読む者をゾクゾクさせてくれる。ハラハラさせてくれる。こんな小説に出会ったのは本当に久しぶりだ。感動で涙が出る。私のつたない言葉でこの感動が伝わることを祈る。