評価:★★★★☆ 4.1
ラナンキュラスは、国で一番の錬金術師が造った機械人形(オートマタ)。
亡き王妃の代替品として王様の心を癒やすために造られました。
王妃の記憶を受け入れて、ラナンキュラスは人間のような複雑な思考ができるようになっていきます。けれどいつしか、機械人形の彼女自身が持っていたはずの大切なモノが失われていくことを悟ります。
記憶を受け入れるたび、錬金術師と暮らす中で構築された彼女の自我があやふやになって……。身代わりの機械人形と、作製者である青年のお話。
※全5話予定
話数:全5話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
お妃様が亡くなられた。若くして亡くなられたお妃様を、王は強く愛しておられた。 だから王さまは命ぜられた。『亡き王妃と同じ反応、同じ返答をする機械人形を作れ』 錬金術師は、それを作り、育て、そして…… 記憶があれば、それは同じ人間と成りうるのか。 記憶が同じならば、それは同じ愛情を持てるのだろうか。 処理の出来ない感情という流れを、少しずつ整理しながらも機械人形の彼女が想うのは何なのか。 掌篇でありながら、じっくりと読める珠玉の物語。