評価:★★★★☆ 4.3
「冬の国」と呼ばれる北の小国、キルヒリア。
その国では現在、王女の出奔という前代未聞の不祥事により、大きな危機に直面していた。
隣国アズガルドにだけは知られてはならないと、王の命令により、王女の代役として一人の娘が王宮に連れて来られる。
しかし俺たち近衛隊の前に現れたのは、王女と顔だけはそっくりでも、中身は似ても似つかない、田舎のお喋り娘だった……
自サイトより転載。
話数:全10話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
全て読み終わったあとの感想は、ストーリーの構成力がすごいと思いました。 キャラ一人一人の性格や城内の描写、王族のあり方などもけっこーリアルに表現されていて、今までにもよくあったなんちゃって系とは一味違うなと思いました。また、キャラ一人一人が物語の中で生きていて、1番を決めかねるくらいには、素敵なキャラばかりです。笑 悲しいというよりは、切なくなるようなストーリーも組込まれているのですが、いろんなものを飛び越えて美しいとすら思わされました。 このお話は読み終わったあとに続編か番外編等も読みたくなるお話でした(*^^*)!注→ここから先は少しのネタバレです。ロイドとのその後のloveも気になりますし、本編が甘さ控えめな分、続編や番外編でそのへんを読んでみたいと思いました!あと、フレディー(笑)視点のティナへの想いも気になりますね(*^^*)是非、よろしくお願いします(。-人-。)
出奔した王女の代役に選ばれた田舎娘と彼女を守る近衛騎士のお話とくれば、ちょっとしたシンデレラストーリー?と思うところですが…。 いやー、このヒロインが面白い!ものすごいおしゃべりでたくましく心優しく、とても聡い。思い切り笑わせてくれながらも、途中には苦く重い展開もあり、振り回される近衛騎士ロイド並みに、ハラハラドキドキしながら一気に読みました。 ぜんぜん甘くはないけれど、ほんわかと幸せな香り漂うラストにたどりついた時には、心底ほっとしました。 読み手を惹きつけて離さない魅力は、脇役にも実に生き生きとしたあざやかな個性があるからかもしれません。 苦労性のランス隊長、口やかましいネリー、得体の知れない幼い王太子、なにより、一瞬登場するだけの隣国の第三王子の造形が見事です。 その第三王子の本質を初対面で感じ取るヒロインの鋭さがまた良くて、ほんとにこのヒロイン、最高!