首のアレ 〜もしも彼の首に〇〇がついていたら?〜 完結日:2018年7月27日 作者:にける❤️にけら 評価:★★★★☆ 4.1サークルの友人たち四人で花火をしていた時、達弘の首にジッパーが付いていることを発見してしまった。 直接指摘することもできず悶々としていた私は……。 にけ作:なろう アルファポリス マグネット カクヨム エブリスタ連載 ※公式企画「夏のホラー2018」に参加しました 話数:全13話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 人外 夏のホラー2018 日常 注意:残酷な描写あり なろうで小説を読む
もしも友人のクビにジッパーがあったなら。そんなシンプルかつ、トリッキーな題材。ジッパーがあったなら、中身はなんだ。人は正体のわからないものに怯え、頭から離れなくなり、惹かれる。数多くの都市伝説にもある通り、何かよくわからないものを知りたくなる。その引っかかるような心理を手玉に取った、スリリングな技有りエンターテイメント。おススメ作品です。
もしかしたら、みんながあなたを狙っているかもしれない。仲のいい親友や友達、家族や、もしかしたら道を歩く知らない人さえも……? もしもその人たちの首にアレがついていたら要注意!逃げても逃げても、狡猾に、それとなく奴らは追ってくるかもしれません。そんな奴らから、あなたは逃げおおせることができるのか?その中で、もしも心許せる同志ができたとして、その人のことを信用してもいいものか。選択肢はないのかもしれない。
近頃では「食人」というテーマのお話が、巷に反乱していて、多少食傷気味。にけさんが書かれた「首のアレ」も、そう。捕食する側は人間のふりをして、今まで仲の良かった友人や家族になりすましている。うんうん、これも良くあるパターン。ところが、である。そういった作品たちに共通する「グロさ」がにけさんのこの作品にはない。まるで、青春胸キュン恋愛小説を読んでいるような爽やかさすら、感じるのである。<この先ネタバレ有りです>捕食者が、捕食した対象の記憶も共有するのなら。達弘は確かに彼女を愛していたのかも知れない。危険を犯して、彼女を自分だけのものに、したいくらいに。彼らにとって食べることは生殖行動でもあるのだ。「食べてしまいたいほどに……」達弘の愛していた人だからこそ、餌食になってしまったのだとしたら……。切なくもゾッとするのである。