評価:★★★★☆ 4.3
魔力が込められて書かれた本は、人の姿と意志を持つ魔術書となる。彼女が繋いでいく、本と人との出会い。いつも笑顔、明るいルルディが出会う顧客と、彼女の奮闘記。魔術書と人を結ぶ「魔術書師」ルルディの物語。
*この小説は「のべぷろ」で活躍中のかずみや氏原案です。よって、のべぷろの方にも投稿しております。
話数:全63話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
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職業・種族
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時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
魅力的なキャラが繰り広げるファンタジー。主人公はおさげの魔術書店の女の子ルルディ。扉を開ければ知的で優しげなガラマ爺さんが迎えてくれる。ランプを手に進めばそこは不思議な魔術書の世界。思わず見上げてしまう臨場感のある書庫。そう臨場感。物語の始まりから終わりまでこの臨場感たるや半端ない。テンポよく切れのある文章。とにかく読みやすい。読みやすい=単純な文章ではない。計算された文章は読んでいてとても気持ち良く物語にすんなりと引き込んでくれる。そしてありありと不思議な世界観を映像化してくれる。そして登場人物が多彩。可愛い女の子イケメンな男の子はもちろん。おねえから皮肉屋までてんこ盛り。必ずやお気に入りのキャラを見つけられるはず。キャラの絡みも絶品!どちらかといえば女性向けの物語ではあるが、文章力構成力を磨きたい男性も必読!巧みな文章で表現された優しい世界をご堪能あれ!
悲劇が芽吹いて、それはやがて国を混乱と恐怖に陥れるまでになる。そんな中、魔術書師として日々を頑張る少女・ルルディの笑顔は何よりの癒しである。彼女を見守る人たちは、彼女にもまた守られている。争いは避けられず、王女は自ら、狂王と化した父との対決に臨む。支えとなる有志の人々、他国の王子、そしてルルディ。この作品は色彩に溢れている。柔らかでとりどりで、人の心を慰撫する。ルルディの出生の秘密が明らかになっても、彼女の魅力が損なわれることはなく、むしろますます輝きを放つ。戦いののち、ルルディは長い眠りから目覚める。傍らには愛しい人。花が笑い、そして優しい風が吹く。
魔術書を扱う書店で働き始めた、大人しそうな少女ルルディ。 様々な悩みを持つお客人、個性豊かな魔術書作家、内容を反映した外見と内面を持つ魔術書達に振り回されながらも、彼女の芯から溢れ出す優しさと一生懸命さは、トラブル・メーカーのキャラ達だけでなく、読む者の心をも温めます♪ そんなルルディだからこそ、周りの人々のサポートを得、起きる事件は一件落着☆ その繰り返しで主人公が成長する物語・・・に一見思えるファンタジーなのですが! 初めから『伏線』は存在していたのです!! 次第に暗雲立ち込める大きな不安。ルルディの大切な人達が巻き込まれている事がやがて明るみに* 一体事態はどちらへと転ぶのか!? それは是非続きを待ちましょう♡ まずはそこまで追い付いて下さい! ドキドキすること間違いナシです!!
優しく温かいファンタジー。その一言に尽きます。魔術書が人の姿、というのはかなり衝撃的。主人公ルルディはそんな魔術書と人の縁を結ぶ仕事をしているのですが、一癖も二癖もあるような魔術書たちや、それと同じくらい個性的な人々との関わりは見ていてワクワク感を与えてくれます。真っ直ぐで純真なルルディが、彼らに関わっていく中で精一杯頑張ろうとしている姿は、読んでいると自然と感情移入して応援したくなります。ルルディだけでなく、さまざまなキャラクターを見ていると、必ず一人は誰か好きになるキャラがいるはず。地の文章も読みやすく、しかし軽すぎない本格派。分厚いハードカバーの児童書として読みたいような、そんな作品です。