評価:★★★★☆ 4.1
2018年2月15日、アース・スターノベルより発売されます!
活動報告にて表紙のイラストを公開しております。地主の次男坊、つまりは後継ぎである長男のスペア扱いである主人公、ウェスカー。
これで長男が亡くなれば、彼に家督が巡ってくるのだが……。
当の長男が極めて健康なせいで、跡を継げる可能性もなく、将来性もなく、おかげで女にも相手にされずに友達もいない。ウェスカーは完全無欠のぼっちであった。だが、そんなことは気にしない。
俺は俺だ! とばかりに毎日のプータローライフをエンジョイ。
彼は超絶的にポジティブな性格をしていたのである。ある日、ひょんなことから、ゴリラ並のパワーを持つ姫騎士を救ったウェスカーは魔法に目覚める。
特に魔法に秀でた血筋であるとか、そういう伏線も過去も歴史も何もない。
だが、ウェスカーは異常なほどの魔法との親和性を見せる。
それと同時に、平和だった世界に暗雲がたちこめようとしていた。復活した魔王の軍勢と、何の脈絡もなく魔法の天才として覚醒した男の戦いが今始ま……。
始まる……かもしれない。
話数:全159話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
書籍版の第1巻を読了させて頂きましたのでレビューを書かせて頂きます。 タイトルから彼の名作「魔法陣グルグル」がお好きなんだな、というのが分かりました。サブタイトルがアレ過ぎるので、書籍版では削除されてはいましたが。 読んでいて、ボトムズ、ジョジョ辺りがお好きなんだな、というのもよく分かりました。 ギャグテイスト満載の本作ですが世界観はシビアでモブは容赦なく死にます。 フリーダム過ぎる主人公ウェスカーの印象は古き良き時代のエロゲ主人公からエロ要素を抜いた感じですね。彼の型破りな行動には色々とむせました。 もう一人の主人公であるレヴィアは多少アレなところもありつつも、凛々しい女騎士振りは格好良くこれはいい姫騎士です。 フランク過ぎる文章は好みの分かれるところだとは思いますが、自分は楽しまさせて頂きました。刊行されたばかりですので、気が早いとは思いますが、続刊を楽しみにしています。
――――闇の祝福を世界に! かの哲学者ニーチェに曰く「深淵を覗く時深淵もまたあなたを覗いている」ということである。本作読者諸兄は、かの名状しがたき大魔導がいかに大成していくかの過程を追うとともに、その認識と感性とを徐々に徐々に崩壊させていくこととなるだろう――――。 しかし恐れるべくはない、かのメリッサ女史ともども、何故ならその深き暗黒よりも暗きこの世の真理の一端にさえ触れうる「ふわっと」した何かは、すなわち読者諸兄が子供のころに抱いた無邪気な感情に他ならない。気が付けば誰しもがその口角を良い具合に吊り上げていることだろう。 さあ、後はほんの少しの探求心と、己が変えられてしまうことを恐れない勇気のみ。異世界(ある意味異世界)への扉は、常に全裸で我々を待ち構えていることであろう。
本作「いきなり大魔導! ~地主の息子で天才魔導師! だが魔法は尻とか目から出る~」このレビュー名の指す“最初”は一話ではなく題名です。この作品を読もうと考えている方へ。取り合えず一話読んでみてください。もう最初のあの骸骨との抜けたやり取りが、特に「ふっ……魔法だ」 俺は思ったまま口にして、青く光る拳をぶんぶん振ってみせた。 骸骨どもが、「おお」とか「ぬう」とか言いながらちょっと後ろに下がる。この部分からもう笑わせに来てます。これで引き込まれない読者はいないでしょう。これは、いきなり天才からスタートの主人公が異世界を舞台に奮闘(笑)していく時折シリアス(笑)の冒険譚(笑)であります。笑いたい方へおくる王道ファンタジーです!!
ふとあらすじを眺めると、そこには某ホラゲーのラスボス名。思わず目が止まり、主人公は一体どんなキャラなのかとクリックして……一気に引きずり込まれたわ。例えるなら、道路をノンストップで爆走するジェットコースター。「いきなりだが、俺は魔法の天才だったらしい。」という、本当にいきなりすぎる書き出し。何の疑問も抱くことなく、起こった出来事に順応する主人公。悲惨な境遇なのに、それを一切感じさせないマイペースで空気の読めない自己中さ。ハリウッド映画の雑魚キャラのようにあっけなく倒される敵。ツッコもうと思った矢先、次のイベントが待ち構えているというこのスピード感。何も考えなくていい。人生に理由なんていらない。ただありのままでいい。そんなメッセージを伝えてくれる作品。
タイトルにあるまんまのことなのだが、本当に笑いが止まらないので落ち込んでいるときや憂鬱になっている時に目を通せば、自然と笑みが浮かび、声を出して笑ってしまうような内容。 シリアスなはずなのにどこかコミカルで、これはこれでいい。 魔法が目と尻からしか出ないと先入観を持っていたも、読んでみればそうじゃなくて意味を知ると敵側の気持ちや彼の姿を見て驚くのも、あぁ……そうなるよなぁと自然に納得してしまうのだが。 笑いが止まらぬこの作品。実にたまらん!!