評価:★★★★☆ 4
0.00 字 ディス・イズ・ノンフィクション
▽国民よこれが生活保護の真実だ▽『苦しい』届かぬ声…痛みと焦り▽衝撃の外食…無常の娯楽…生保のリアル▽お金では埋まらない『ヒトの心』▽悲壮の結末が孕むメッセージとは・番組内容
文明は発展し、人類が恒久の平和に向け歩を進めつつある現代。
この世界の片隅にひっそりと建ち並ぶ簡易宿泊所(ドヤ)には、何らかの事情を抱え、生活保護を受給するに至った人々が、数えきれない程暮らしている。
生活保護の、光と闇。
誰もが存在を知りながら、目を向けなかった彼らのリアルに、今、カメラが迫る。
話数:全8話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
フィクションにしては、生々しい。液晶の向こうから、腐臭が漂ってくるのだ。 ノンフィクションにしては、嘘くさい。時折挿さる表面的な擬音とも合わさって、私の生活の延長上にあるようには、とても思えなくなってくる。 このフィクションとも、ノンフィクションともつかぬ文章に記されているのは、我々が暮らしている社会のひとつの矛盾、病理だ。これが悲惨なのである。 堕ちるところまで堕ちた主人公、繁喜の生き様はくだらなくて哀しい。制度が繁喜を創りだしたのだろうか。それとも、もともと繁喜は繁喜だったのか。彼ははじめから望んで、堕ちた生活に甘んじたのか。堕ちた人間でも、本当に生かさなくてはならないのか。制度はどうあるべきなのか。我々は、口先だけの輩に騙されてはいないか。繁喜は私の、あなたの未来なのではないか。 考えることを、疑うことを、止めてはなるまい。私の信じる世界は、裏切りたてのほやほやである。