評価:★★★★☆ 4.2
【完結済】
私掠船(しりゃくせん/プライベーティア)――それは国家公認の海賊。
世界最強の『帝国』から略奪行為を公認された隻眼の大海賊【ヘンリー・レイディン】は、酒場で謎の男から莫大な報酬と引き換えにとある船を襲撃する依頼を受ける。
海原を駆け、件の船を襲撃して出会ったのは、帝国の正統継承者である若き皇女【ルーネフェルト・ブレトワルダ】であった。
身分を偽るルーネを見習いとして船に乗せたヘンリーは、帝国の巨大な陰謀に巻き込まれていく。
チートもなけりゃ魔法もない!
知略と火薬が物をいう異世界で、仲間と共に成り上がれ!H30年7月22日 堂々完結!
過去最高記録。
日間ジャンル別ランキング第3位!
日間総合ランキング第175位!
話数:全255話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
文体は海賊たちの集まる酒場で演奏される音楽のよう。音楽と、演奏されているような文体の対比が美しい。音楽と文体の二重奏から海賊が描かれている。男衆のなかに登場する女性の彫刻のような美しさにも非常に目を惹かれます。海賊をテーマとした音楽と描写が申し分ない!強欲な海の王、ヘンリー・レイディン船長に全てを委ねるべし!(^ν^)
〝悪い奴〟の私掠船(くに)と〝その弟子〟の帝国(ふね)の物語――。 主人公は合法の海賊、帝国から免状を貰った私掠船の船長。 神を信じない背信者が、「短く、太く、自由に」生きていく物語だ。ここには一般的な意味の正義はなく、しかし彼らの持つ正義がある。海には法律などなく、強さがルールだ。 そんな彼らと、帝国の皇女は出会う。 今まで何不自由ない生活の中で唯一手に入れることの出来なかった〝自由〟を手に入れた彼女は、海賊見習いとしての生活を始める。身分の差がないその生活は、とても幸せなもので――。 緻密に組み立てられた物語。 丁寧で、なお大迫力な戦闘。 個性的で魅力的な〝悪い奴〟と〝その弟子〟と仲間達。 それはきっと、今までの常識を良い意味で壊してくれるだろう。 さあ、不自由な現実の陸から、自由な物語の海へと漕ぎ出せ! そこには、今までにない宝が必ずある!
海… そこは常に生きる娯楽と死が隣り合わせの晩餐会。帝国の雇われ海賊『私掠船(プライベーティア)』の船長、【ヘンリー・レイディン】は黒で統一された素性のわからない男に『船に乗っている全ての人間の皆殺し』を依頼される。依頼を引き受けたヘンリーは、その船の襲撃を開始する。同時刻、お忍びで船に乗っていた時期女帝【ルーネフェルト・ブレトワルダ】は海賊襲撃時、生き残る為に王家の象徴とも言える長い金髪を切り、『海賊見習いになりたい少女』として船へと紛れ込む。最初は生きる為に仲間入りをした少女だが、そこで少女は自分では味わえない『自由』を体感する。「頼むわよ? 私の海賊」「任せとけ。俺の女帝陛下」この物語は、略奪するかされるか。強者しか生き残れない、喰らわれる前に喰いつけ ーー 飢えた、灰色狼のように。舵を取れ ーー 国という名の船に乗り。その大海原を『自由』に『奪い合え』
この作品の良いところは硬派な文章ながらとても楽しめるという所である! このお話は、海と海賊が主のファンタジー作品として捉えるものであり、皇女ルーネが生き延びる為に海賊の見習いとなって、広大な海原を渡り、生きていくという物。(大分、簡単に略して申し訳ない……) この作品のとても良いところは情景描写、戦闘描写は勿論の事、物語の構成や展開に作者の巧さがあって、読んでいる読者もその世界に入り込むことができる文章だからこの作品は凄い。 なおかつ硬派で、しっかりと書かれている為、飽きが来る事なくとても楽しめる作品だと感じた。 是非、1度、この作品を読んでみてはいかがだろうか?