【ローカル都市伝説】“ううち”について熱く語ろう 完結日:2018年7月5日 作者:家紋 武範 評価:★★★★☆ 4.2だれか知らないか? “ううち”のこと…。 昔、田舎で聞いたことがあったんだ。 軽い気持ちで大型掲示板にスレッドを立てた。 それがとんでもないことになるなんて…。 気付いてなかったんだ…。 ※これは「夏のホラー2018」応募作品です。 話数:全14話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 スレッド 和ホラー 因習 夏のホラー2018 大型掲示板 捨てられた村 最凶 本格ホラー 殺人 洒落怖 現実恋愛 都市伝説 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
“だれか知らないか?””ううち””のこと・・・。ある青年が、そんな書き込みをしたばかりに、彼らの日常を恐怖が蝕んでいきます。彼らは知るべきではなかったのです。都市伝説とは、知ることで存在を確立させ、恐怖することでより強固な存在へと昇華していくのです。これを見たあなた、どうか、諦めないでください。都市伝説とは、無知こそが、あなたを守る鎧になります。忘却こそが、””アレ””を消し去る武器になります。けれど、もし、知ってしまったのなら・・・しゅっ、しゅっ、包丁を研ぐような音が聞こえてきました。どうやら私の番のようです。よいですか?決して諦めないでください。あれに対抗すルニ「しゅっ」・・・びしゃっ・・・。「Uuchi9Ru」惨殺死体で発見された男性の部屋から見つかった、意味不明の手書きのメモ。”
この作品の序盤はあまり怖くなく、古き良きチャット掲示板から始まります。すごく懐かしかった。と、個人的に思いました。中盤、終盤は大のホラーゲーム好き(あたくし)も満足する内容で、徐々に高まる恐怖、ただ怖いだけという訳でもなく、人間ドラマもガッツリ描かれています。中編小説ではありますが、確りとした重厚なホラー小説です。是非、刮目してください。
私はこの作品の一話目を半分だけ読んで、すぐに読むのをやめました。なぜなら、もうすでに怖かったからです。そして私の判断は正解でした。なぜなら、私はその夜を電気も水道も通ってない廃墟で一泊する予定だったからです。確かに、適当に酒でも飲んで酔いに任せて寝てしまえばそれまででしょう。しかし、私は知っています。この作者はやばい……怖いんです。これを読んだばっかりに……私に怪奇現象が起きないと誰が言い切れるのでしょう。そして、数日後。ついに私は全て読みました……そして今、後悔しています……こんな怖い作品、読むんじゃなかった……スマホの調子だって悪くなるし、変なメッセージは届くし……は こ ま る む ら に い る
芸の無いタイトルですが、もう、怖いもんは怖いとしか言えません。 ホラージャンルにふさわしい作品です。 本音を言えば、あらすじも、レビューも、流し見程度ですぐに本編へと旅立ってほしいです。「怖い怖い言われているけど、どんなもんだ」 という、まさに怖いものみたさの好奇心だけでOKです。「あ、ほんとに怖い」と思った方は途中で脱落してしまうようです。 怖いの大丈夫! むしろ好き! わたしはどっちかっていうとそういう読み手なんですけど、そのノリで読みに行き「怖い……」と討ち死にしてきました。 我こそはと思う方はぜひどうぞ。 読んで怖い思いをして癖になってしまった方は、同作者の別のホラー作品もお勧めです!
遠い記憶の彼方。ぼんやりとだが思い浮かぶ、【恐怖の対象】というものはこの世に数多く存在する。”ううち”それも遥か彼方に眠る【恐怖の対象】・・・だった。しかし、その迫力も、霊力も、恐怖感も、何もかも、それらはすべて薄れていたのだ。現代。掲示板なる情報共有の場にコメントがひとつ。”【ローカル都市伝説】“ううち”について熱く語ろう”何気ないひと言。そこにとある人間が惹かれる・・・というよりも、吸い寄せられたのだ。まるで奇跡、とでもいうべきか?あるいはそれは必然だったのか?それは誰にも・・・いや、”ううち”ならきっと。◇◇◇恐怖に背筋がゾワつく。そんな作品は珍しい。しっかりと【怖い】小説に巡り会えたのだ。蒸し暑い季節の到来に際し、こんな【納涼】もいかが?(ただし、室内はあまりエアコンをかけずに。身体が冷えすぎるのも悪いので・・・)
あなたは自分だけは大丈夫と思っていないだろうか。 なんてことはない単なるネット小説を読んでいるだけだと高をくくっていないだろうか。 たぶん、そんなあなたは「ううち」の格好の獲物。このレビューを読んでいるあなたは、もう「ううち」から逃れられない。 はなしを読んでいるうちに、どんどん嵌っていってしまう。蜘蛛の糸ぐるぐる巻きにされた獲物のように、あがけばあがくほど身動きが取れなくなり、最後は怪物の餌食になる。 ううちから逃れるすべはない。そしてあなた自身も「ううち」になってしまうのだ。 うんめいの扉はもう開いている。きっかけは些細なものだ。インターネットの掲示板に書き込む。怪談話を楽しむ。チャットで友達と仲良くなる。 ちょっとした日常に、ぽっかりと開いた穴。奇妙な世界の入口とは、得てしてそんなものかもしれない。 あなたはううち……(縦読み)。は こ ま る む ら に いる。
インターネットにより情報の奔流が絶えることのない現代そんな日常の歪みに、一滴の闇が投じられるその闇は、希薄になることなく、拡散し、濃度を増していく何気ないネット上のやり取りから生じた“ううち”の話それはまさしくそんな闇の一滴そのもの本作の登場人物は日常の中で、徐々に“ううち”という怪異に侵食され、非日常への境界を越えていく信じあい、愛し合う絆を武器に“ううち”と対峙する登場人物たちそんな彼らを終焉で待つものは何か…?私達は目に見えるものを真実と信じ、それ以外のもの禁忌や怪異を認めようとしないだが、本作は伝える「目に見えないもの、そして禁忌とされるものはある。そして、触れるべきではない」だから“ううち”を知れば…もはや、逃げることは叶わないのだ…
じわじわと潜みやってくる型のホラーです。仲間あり微笑みあり思いやりあり……の日常に浸蝕して来る得体の知れないモノ。会話が面白いのでそこに酔いしれていると不意に「ううち」の影に襲われます。それが的確でホラー好きの方はもとより、小説好きな皆さんに楽しんでいただけると思います。波のように打ち寄せ、引き、また襲い掛かって来る「ううち」。あなたもこの世界に浸りませんか?見てはいけないものを見てしまうかも知れませんけれど。