評価:★★★★☆ 4.1
「想うことしか出来ない恋がある。けれど想い続ける恋がある」
天羽博人は幼い頃から隣に住む伊東杏菜を愛していた。しかし、彼女はある日突然、交通事故で亡くなってしまう。
絶望する博人の元に、杏菜の友人を名乗る少女がやってきて博人に差し出した。人生リセットボタンを。
彼は過去に戻る。彼女と生きることのできる未来にするために。
SF青春恋愛ミステリー第一弾です。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2018年8月25日
作者:綾羽七菜
「想うことしか出来ない恋がある。けれど想い続ける恋がある」
天羽博人は幼い頃から隣に住む伊東杏菜を愛していた。しかし、彼女はある日突然、交通事故で亡くなってしまう。
絶望する博人の元に、杏菜の友人を名乗る少女がやってきて博人に差し出した。人生リセットボタンを。
彼は過去に戻る。彼女と生きることのできる未来にするために。
SF青春恋愛ミステリー第一弾です。
主人公が、世界で一番大切な人を失ったところから物語は始まります。自分の生死すらどうでも良くなった主人公に訪れたものは、愛していた人が何時もしてくれていた訪問の合図でした。絶対に違う事がわかっていながらも扉を開けた先には、同じ大学の女子生徒が一人。彼女から告げられのは、運命に逆らう一言…『もう一度、彼女に会いたくないですか?』訪れた彼女から渡されたのは、『リセットボタン』運命を変えることが出来るのか、主人公の想いは相手に届くのか?感情と想いが交錯する、そんな作品でした。一度、読んでみて下さい。
人生とは未来が過去を形作ることで進んでいる。つまり未来から過去へ向かうということは、そんなに不思議なことではなくごく普通に、日常的に起こっていることなのだ。 言い換えるなら過去から未来へ進むということ自体が不自然で不定形なことで、バックトゥーザ・フューチャー2やドラえもんなんかはあり得ないことなのである。 要するに何が言いたいかというと—— ——タイムリープは起こってしかるべき現象であり、それを取り扱うこの作品はいわばSF恋愛小説などではなく、骨太の純愛小説なのだ。 冒頭から変なこと言ってるんですが、この物語は主人公がタイムリープをするところから始まります。 それは死んでしまった最愛の人を助けるためからの行動なのですが、少し先の未来を経ているというアドバンテージから主人公の人生はあらぬ方向へ……。 『なろう』でなかなか見ない完結済みの純愛小説です。是非ご一読下さい。
主人公が幼馴染の死によってドン底まで落ちた時、ひょんな事からある人から人生リセットボタンを貰ってやり直す。過去に戻った主人公は、幼馴染に迫ってくる死を防ごうとめっちゃ頑張る。めっちゃ、頑張る。幸せを願って、すごく、すごーく、苦しくても頑張る。思わず、目から涎を垂らしてしまいました。ダバーッと。とにかく切ない。前向きな決意にも心動かされますが、それでも切ないです。でもそんな切なさも良いって言うか……つまり、オススメしたい!これは、小説の書き手さんにも是非是非読んで欲しいです。怒涛の伏線回収に巻き取られました。拙い文のレビューではありますが、この昂ぶる気持ちを抑えれず書いちゃいました。良い小説に出会えて良かったですっ!!
ストーリーは、主人公が大切な女性ー杏菜を失うシーンから始まります。そこに不思議な女性ー星和が現れ、主人公にタイムリープによって過去を変えることを勧めます。ここまでは、言ってしまえばありがちな展開なのですが、この作品のニクイところは、タイムリープをした過去になぜか星和がいて、主人公が杏菜ではなく、星和といい感じになってしまうところです。何この酸っぱ過ぎる展開!?くすぐったい!じれったい!この恋愛としてもミステリーとしても目が離せない捻った展開に加え、この作品の魅力は捻った会話文にあると思います。同じ作者サイドとして、真似したくなる会話文が詰まっています。センスに嫉妬します。タイトルが読めない、と読む前から挫折せず、まず最初の一話を読んでみてください(僕もタイトルは読めません)。胸を張ってオススメできる良作です!