異世界だろうと、ここをキャンプ地とする！

ソロキャンプをしようと思って山道を行けば、何やら周りの自然が美しすぎるそしてエルフたちと遭遇して！？豊かな自然、美味い飯、親しく話せる友人、巨乳の美女！男性が夢見る理想的な休日でしょう！とってもステキな小冒険文章もユーモアたっぷりでリズミカル無駄のない文量でサクサクと読み進めることができ読者としても楽しい小旅行に出かけられる作品です

異世界に転生するわけでも、転移するわけでもない。互いの世界にとって有用な技術を伝えあうために、両世界の知的生物が交流することがあるという世界観のもと、主人公が異世界で美しいエルフ二人とただただカレーを作るお話。軽妙な語り口とほどよいユーモア、キャラ設定などが楽しめる作品。エルフとカレーが好きな方は読むべきです！←

見知らぬ土地、新たな出会い、自然に囲まれた環境。そしてはじめてのキャンプに、想定外はつきもの。それにしたってこれは想定外がすぎる……!!気づかぬうちに異世界に迷い込んだ主人公ですがとくに悲壮感はなく、安心して読み進めることができます。（異世界での生死をかけたサバイバル！ みたいな殺伐とした感じは、あんまりありません）そしてなんといってもカレーでしょう。キャンプですもの。これぞキャンプ、という土台をしっかりと固めつつ、食材調達から異世界というスパイスをふんだんに効かせてきます。異世界グルメの良いところ、未知の世界のわくわく感、キャンプの醍醐味、文明知識の強さ、魔法の魅力。それぞれが絶妙なバランスでブレンドされ、それでいて読みやすい文体によって口当たりは滑らか。一口で沢山の『良さ』が楽しめる、とってもお得な作品です。

異世界転移という土台へ、ソロキャンプと野外料理を乗せた斬新な設定。それを作者の鮮やかで丁寧な筆致が本作を綺麗にまとめあげており、大変好感を覚えた。 この異世界に殺伐とした雰囲気は無い。ただし、危険は一杯！ 定番キャンプ飯：カレーを作るのも一苦労なのである。 こうしたポイントを踏まえつつも、きちんと使える知識を押さえている点が非常にニクイ。解体の下りは思わず「なるほど」と唸ったほど。ワインを登場させる点も作者の個性がしっかりと光っている。 異世界に来てもめげずにキャンプをしようとする主人公、厨二なエルフに、上品にエロいその妹の掛け合いも読んでいて気持ちが良い。「さぁ、読むが良いヒューマン」と、厨二な国王も仰っておりますので、どうぞこの機会にご覧あれ！