この作品はタイトルに外伝とありますがシリーズ一作目となります。
若干ではありますが精神的苦痛や暴力的な描写がありますので苦手な方はご注意下さい。あらすじ
「早く大人になりたかったな」
雪のようにもろく、美しく、年相応に不器用だった銀の少年。
言葉も通じぬ地で一人、その身に秘めた異能と生き抜いた。死者を見る事が出来る8歳の日本人少年は遠いロシアで産まれ育つ。
しかし、白髪交じりの見た目や環境もあり周囲から孤立。
母親と会話する際に使う日本語しか話す事が出来なかった。ある日、少年は大きな事件に巻き込まれてしまい警察に保護される。
そこで、ロシア警察は偶然逮捕されていた、バックパッカーの20歳日本人青年に通訳を依頼。
青年は少年を励まそうとするが、共に更なる事件へと巻き込まれてしまう。やがて、特殊な力に目覚め犯人グループと戦う少年。
そんな少年を助ける、青年とロシア人女性警察官。
犯人達の目的は何か。
少年に幸せな日々は訪れるのか。
そして、秘められた召喚の力とは。幸せの青い鳥を追い続けた彼の人生。
それは、ただ復讐の為だけにあったのか。ダークでシリアスな、ちょっぴりギャグもある霊能ファンタジーです。
本編の話から先に書くつもりでプロットの作成をしていたのですか、予定通りに書き進めると、先に語りたい世界観の部分まで時間がかかってしまうと感じ、本編途中から登場する予定のキャラのスピンオフ作品である本作品から執筆する事に致しました。
外伝ではありますが本編へと繋がるまでの物語を、単体として読める単独作品にしています。初めて小説を書かせて頂きました。
稚拙な点が多々あるかと思いますが、読んで頂けたら嬉しいです。2018/08/0719:00 完結致しました。
新シリーズは8月末か9月初めを予定しております。この小説は同内容にて マグネット エブリスタ にも掲載しております。
イリガミ外伝 ~青い鳥~【完結】
完結日:2018年8月7日
作者:早田アキ
評価:★★★★★ 4.5
話数:全18話
ジャンル:異能バトル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
■物語には様々な黒幕が登場する。〝敵〟〝目標〟〝ライバル〟〝謎〟〝嘘〟――それらのストーリー要素を影から操り、主人公はもとより、読者ですら知らない場所から物語全体の流れを差配する存在、それが黒幕である■物語冒頭から紙面に姿を現す主人公や敵方と言った存在は造形も描写も比較的容易だ。だが黒幕は違う。紙面に容易に姿を表さないからこそ黒幕なのであり、紙面に出現する以前から物語の全体像に対して緻密かつ入念に関与する事が求められるのだ。それこそシナリオ/プロットが作成される当初から■物語に仕掛けられた〝謎〟その物を支配するのはまさに黒幕そのものなのだ■本作が非凡なのは、被害者を言葉の通じぬ日本人とする事で、ロシアと言う異国性とマフィアに毒されたロシアの犯罪事情を浮き彫りした事である。そして複雑怪奇な異国の街で孤独な二人の日本人が犯罪に巻き込まれる様を魅力的に描いている。一本の映画の様な傑作だ
現実って凄く理不尽だから小説ぐらい幸せな気分になりたいっ!そう思いながら読んでたのに序盤から涙を誘う展開。かと思いきや!幸せなほっこりもちゃんとあるんですよぉぉ。子供組の絡みがほんともうね…それからは毎話、驚いたり喜怒哀楽を揺さぶられる怒涛の展開。1話が短くて更新頻度の多いウェブ小説で、ドラマみたいに毎回計算されて詰め込まれた1話が楽しめる作品って少し珍しい気がします。本当にきっちり1話読んだ!って感じになれるんですよね。そしてまんまと続きが気になるやつ。伏線も見事です。表紙も素晴らしいですがイラストにしやすそうな印象的で美しい場面が幾つも描かれているのも素晴らしいですね。他のレビューか感想にも書かれていましたが、物語の重厚な雰囲気を肌で感じられる素晴らしい作品だと思います。これで処女作?本当に?音楽だけじゃなくて小説まで…多才すぎませんか作者様。
ロシアで生まれ育った日本国籍の少年が主役のお話です。貧窮する生活の中、ロシア語が堪能でない(というか日本語しか話せない)ため学校にもなじめない彼は、大好きな母親と飼い鳥のシーニィと過ごしています。しかしある日、母親とシーニィは何者かに殺害され、一人になってしまった主人公はより大きな事件に巻き込まれていきます。主人公の瞬夜(シュンヤ)はとてもかわいらしく、また優しく、誰もが愛さずにいられない子供です。傷ついた彼を救おうと、大人たちも動き出していきますが、その動きも大きな見どころとなっています。もっと世に知られ、読まれるべき傑作です。是非、是非とも、こちらをお読み下さい。
異世界転生ものやMMOに飽きた方、良くある話は読みたくないって方に是非お勧めです。細かい描写が多いですが、文章が大変わかりやすく読みやすいですし、毎話、解決したと思ったら次の展開が…と気になって早く続きが読みたいという気持ちになります。重めでシリアスな内容のはずなのですが、登場人物が生き生きと描かれていて、彼らのやりとりの、ひょうきんだったりほっこりしたり、そんなシーンの連続に気分が沈むという事にはなりませんでした。夢中で読んでるうちに、読者はきっと作中に出てくる大人たちと願いを同じく、瞬夜の幸せと笑顔を守りたいと強く感じることになると思います。特殊な能力に目覚めた瞬夜、とても綺麗で素敵で、悲しい能力ですが、この力やストーリーに様々散りばめられた多くの謎がドキドキさせてくれます。今回の作品が終了した後に始まると言う作品も含めて、重ね重ねになりますが今後の展開が楽しみです。
文章力が高く、例え方がうまくて魅了されました。たまに出てくるダークな所がだいすきです!⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝私は本は苦手なので、本格的な本好きの方ならもっと楽しく読めると思います。外国の難しい描写などうまくて、映像が綺麗に頭にうかんできました。私の好みですが、欲を言えばもっとダークな部分が見たかったです。
10話まで読みました。ほとんどウェブ小説を読んだことがないのですが、とても読みやすいのに場面が想像しやすいです。また、一話が長く読みごたえがあります。序盤は辛い展開が続きますが、三話からガラッと変わります。是非そこまでは読んでみてください。そして瞬夜くんがとにかくかわいい!(*´ω`*)これからどうやって敵を倒していくか楽しみです!