評価:★★★★☆ 3.9
戦火によって故郷の星を追われた少年「アルフレート」は、命からがら一つの惑星へと不時着した。
墜落の衝撃で航宙船は大破し、共に逃げた家族も失って数年。ただ船で救助を待つばかりの日々に別れを告げ、外の世界へと飛び出す。
その広大な世界で、アルフレートは歳の近い一人の少年と出会う。
傭兵という稼業を生業としようとする彼と共に、自らも傭兵という道を進む選択をすることになるアルフレート。
外界との関わりを持たぬ孤立した惑星内の戦場で、その星の文明水準では到底作り出せぬ、異星の装備によって幾つもの戦乱を越えていく。
そうして少年は次第に、この地で傭兵としての名声を高めていくこととなるのだった。
話数:全422話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
SF+ファンタジー物が好きなので、設定的に物語の読み始めがとても楽でした。進んだ文明の技術を使った優位性を主人公がもってはいるのですが、圧倒的な火力等ではなく、情報と一定の身体能力強化だけなのでそこまで主人公が単体で1師団に匹敵するような戦闘力はないのですが、個人では到底得られない情報収集能力があるのでそれをいかに活用していくかという点が面白かったです。また、AIが本来の任務とは別の用途に長期用いられた事で、一種の自我に近い傾向が発生して個性的な存在になったのは面白かったです。ですが、最終話を読んで 「え、これで終わり??」 と、何度か読み返した上で、終わりとしては理解できない展開だったので、続編等で最終話の補足をして頂けたら良いのになと思います。
最近読むのないなーと、適当に文字数が多い順に検索していて、何となしに読み始めてみたら、予想以上に良作でした。ハイファンタジーなのかな?中世西洋文化を舞台にしたプチSF要素がある傭兵さんの物語。細かい内容についてはネタバレしそうなので触れませんが、文体は誤字脱字も少なく、行間なども適切で丁寧に作られていて、とても読みやすいので好感がもてます。これだけ話数があり、長く掲載されているのに、ブックマークなどを見る限り、知る人ぞ知る作品という状況だったようなので、このレビューがきっかけとなり、読書さんが少しでも増加してくれたらよいですねー