評価:★★★★☆ 4.2
召喚士を目指すシンシアは秋の学園際でなんとしてもパフォーマンスを成功させたい。けれど肝心の使い魔はへっぽこで。
恋というものは怖い。切なくて、苦しくて。けれど、恋は温かい。楽しくて、甘くて。
これは、落ちこぼれ召喚士とへっぽこ使い魔の恋物語。
全2話。アンリさま主催の『うれしたのし秋の恋』企画への参加作品です。
完結しておりましたが、続編を始めました。気が向いた時に不定期更新します。「一年後の学園祭」は自身が主催した「紅の秋」企画作品です。
話数:全5話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
『落ちこぼれ』なんて、称号。自分で張ったレッテルだろうが、他人がくだした評価だろうが、少しも嬉しくないけれど。でも、なかなか上手くいかなくたって、すぐに上達しなくたって、一生懸命な子って可愛いよね。きっとそばで見ていた彼は、彼女(ヒロイン)のそんな姿に惹かれたのでしょう。金色の瞳の、超絶イケメン?!そんなステキな彼、私だって召還したいわ!!その上、ひっくり返りそうな甘いセリフを耳元で囁かれたりしたら……きゃーっ!!あー、うらやましいこと。
魔法学園で落ちこぼれ召喚士の烙印を押されたシンシア。そんな彼女が唯一召喚出来るライも女子には人気があるものの、大した魔法を使えない使い魔であった。学園で1年に一度の文化祭、魔法科に通う生徒は魔法をパフォーマンスを披露する。一年前の文化祭で醜態を晒した彼女に両親は今年も同様であれば、「見込みなし」と学園を去り、縁談話を受けることに…解決策が見付からないまま、舞台の幕はあがる。しかしライには秘密があって…少女と使い魔が織り成す美しい恋愛模様は必見です。学園の設定もすごく凝っていて短編小説なのが勿体ない位で特別編の甘い話まで一読の価値あり。今後、後日譚などの続編を期待します。
魔法学園の2年生、シンシア・フォーンズは窮地に立たされていた。召喚士としての実力が開花せず、成果を上げられずにいた彼女は、実家から縁談を受けるよう強いられていたのである。 召喚士の道を諦めないためには、今度の学園祭で最高のパフォーマンスを魅せるしかない。……のだが、彼女はいわゆる落ちこぼれであり、使い魔のライが放つ雷も小さなものであった。 それでも、彼女は諦めない。幼い頃の、夢のような出会い。淡い思い出。それを胸に抱くシンシアは、泣きそうになりながらも本番に臨んでいく。 だが――彼女はまだ、知らなかった。か弱い使い魔でしかなかったライに、大いなる秘密が隠されていたことに……。 遥彼方先生が送る、召喚士の少女と使い魔の、淡く甘い恋物語。健気に頑張る主人公が、とにかく可愛い。是非ご一読くださいませ!