少女の指先と虫 完結日:2018年9月28日 作者:内野あきたけ 評価:★★★★☆ 4.2少年はクラスの中で一人、虚ろな瞳をした色白の少女を見つける。 彼女は環形動物が大好きだという。 彼女に招かれて入った部屋で少年は例の「環形動物」を目にする。 それは、少年の人生の中で最も衝撃的な光景だった。 話数:全8話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 メルヘン 人外 注意:R15 グロ描写あり 性描写あり 残酷な描写あり なろうで小説を読む
今までに触れたことがないエンターテイメント、ストーリーであると感じました。見てはいけないものを、そっと影から覗いているような感覚です。青春の揺れ動く様が独特の世界観で展開され、怖いもの見たさで読み進めた感覚です。言葉のチョイスが大変美しかったです。グロNGの私がギリギリ読める、かなり攻めた表現でした。
グロがダメな人には絶対にオススメできません。虫がダメな人にもオススメできません。上記が問題ない人ならば是非、というより絶対に読んでほしい。そう断言してしまうのは、きっと今の自分と同じような気持ちになる人を増やしたいからなのでしょう。かなり人を選ぶ作品ですが、自分と似たタイプの人間にはとにかく深く鋭く突き刺さります。読んで確認してください。この気持ち誰かに分かって欲しい。
レビューを書くにあたり、一つだけ言っておきたいのは、この物語は決して万人が受け入れられる小説では無く、はっきりというならば気色の悪い物語である。 にもかかわらず、わたしがいまこうしてレビューを書いているのは、この小説から途方もない愛を感じ、それをより多くの人と共有したいからである。 この小説のどういった点が気色悪いかといえば、ヒロインの少女が新種の虫の精液とバーミキュライトを食べるところであろう。正直な話、わたしもそこで読むのをやめようとも思った。だが、主人公もわたしと同じく大きな衝撃を受けているのにも関わらずとある行動を取った時、わたしはこの物語は途方もない愛を描いたものだと悟った。 倒錯的な少女の物語。 ぜひ読んでみて欲しい。 そして感想を残していって欲しい。