評価:★★★★☆ 4.3
西暦2039年。
人類は初めて火星に到着した。
それは記念すべき火星開拓の第一歩だった。
そして、四半世紀。
人類はいまだに火星の入植化に苦闘している、西暦2064年。
火星のベースキャンプは、周期的に電磁波を発生している巨大な円筒形の柱を発見する。
その柱を調査すべく、ケン・アキヤマをリーダーに調査隊が編成された。
ケンは四人の仲間と共に謎の円柱に向かうのだが……
話数:全9話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:R15

このお話は火星で発見された謎のモノリスを基軸として展開していく太陽系第四惑星である火星での物語である。さて、本作の素晴らしいと思える点は実に地に足のついた良質なストーリー展開であると一読者としては思っている。SFでモノリスと言えば、マニアの人ならば例のあの名作を思い出すかもしれない、だが今作の場合は真逆のどちらかと言えばアポロ13号のような地球外での救命に重きを置いた全く主旨の異なる作品だ。こと火星を題材にしたSF作品は多くの数があるが、この作品は様々な意味で現代からの地続きと納得できる技術水準で、偶発的な事象に起因するパラダイムシフトの可能性というSFマニアの心を凄くくすぐる設定が盛りだくさんだ。それだけでなく最後に用語説明をプラスすることで実に効果的にSF初心者も楽しめるような配慮をかかしていない。どうか貴方も、この地に足のついた太陽系第4惑星での物語を堪能していただきたい