評価:★★★★☆ 3.8
主人公・人見影郎(ひとみ・かげろう)は、高校生になったその日の夜、とつぜん魔法の才能が開花し、秘密裏に魔法使いばかりを登用する国家機関・帝室庁侍衛部典儀課に任官する。しかし、クラスメイトにして魔法使いとしては先輩にあたる魔女3人娘――陰陽師・海堂らん、宿曜師・天宮晴日、ルーンマスター兼ドルイド・土浪早月に圧倒され、不本意な日々を送っていた。起死回生を期する彼が、異世界へと自由に分け入り、そこの住人と交渉する力をもつ者、“よもつちもりびと”としての第一歩をふみ出すまでのおはなし。 ※ 『魔法少女3人寄ればかしましいなんてモンじゃない』の続編。
話数:全49話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公たちは魔法使い(陰陽師など含む)ですが、同時に公務員として仕事で悪霊などを処理しています。そうです。冒険者として夢や名声のため戦うのではなく、お給料のための仕事が悪霊退治なのです。地味で事務的な部分もあるでしょう。そういう部分こそが、この作品の見どころであり魅力です。チートだ無詠唱だという”なろうファンタジー”を敬遠するあなたは、ぜひお試しください。前作の続編ですが、こちらからが読みやすく、すんなり世界に入れるでしょう。ちなみに、出てくる精霊や妖怪、魔術などの設定がひたすらマニアックです。これなに? という単語が出てきたら、同作者さんの設定資料集を見てみましょう。なんやそれ、と思わずつっこんでしまいそうなくらい、マイナー神話のマイナーネタをぶっこんでいます。※マイナー設定を狙ったわけではないのでしょうが、作者さんの常識は我々とは少しずれているので注意しましょう。