評価:★★★★☆ 4.1
日本には現在、一万二千人の冒険者がいる。
冒険者は青銅・白銀・黄金の三クラスにランク分けされている。青銅クラスは一一〇〇人程度、白銀クラスは一〇〇人程度。黄金クラスは日本には四人、全世界で一二人しか存在していない。
三クラスに入る冒険者は全体の一割。残りの九割はランク外の、「石ころ」と呼ばれる冒険者だ。冒険者歴三ヶ月、国内順位一万一四八一位――花園巽(はなぞの・たつみ)は有象無象の、石ころ冒険者の一人である。現代の地球と、メルクリアと呼ばれる異世界が限定的ながらつながり、往来が可能となった時代。異世界に派遣され、モンスター退治を担う「冒険者」という職業が世に登場して一〇年。黄金・白銀・青銅の冒険者がメディアにもてはやされ、多くの子供がそれに憧れる時代。かつてそんな子供だった花園巽は今は冒険者の一人であり……厳しい現実に直面していた。
もしかしたら世界のどこかで黄金クラスの誰かが人類の命運を懸けて魔王か何かと戦っているのかもしれないがそんなこととはこれっぽっちも寸毫も全く何一つ関係なく--自分の夢のため、未来のため。そして借金を返すため、明日のご飯のため、生活のため。今日も巽はソロで低レベルの雑魚モンスターを狩り、小銭を稼いでいく。いつの日にか、石ころから抜け出して青銅クラスに上がることを夢見て。
これはそんな有象無象の、駆け出しのひよっこの、石ころ冒険者の日々の奮闘の記録である。
話数:全42話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
現代社会から別世界に転送し冒険するという今までにない斬新な話ですテンプレから外れた話は本当に大変ですがこの作品はその点とてもよくできていましたランキング上位のときにはずいぶん賑わってましたね最後まで更新し完結してくれたことはとても感謝しています作者さんお疲れ様でした、とてもいい作品でしたよ次回作を楽しみにしています!
黄金の帝国を読んでからこの作品を読んでみましたが、とにかく面白いです。とても読み応えのある作品で読んでいるうちに時間を忘れてしまい、一日かけて読破してしまいました。八月中に新しい話が投稿されるかと思いましたが、そういうわけではなさそう泣お仕事とかの兼ね合いとあるでしょうし、なかなか作品作りは大変かと思います。次の話を楽しみにしています。
私たちの世界とは少し違った冒険者という職業が当たり前のようにある地球のお話です。冒険者はそれぞれランクや順位で分けられていて定期的に入れ替わりなどがあります!主人公は最強でもありませんしチートもありません。底辺から少しずつ地道に冒険者としての順位を上げていきます。まだ完結しているのは第1章のみですが起承転結ができていてとても良かった!こういう主人公が成長する物語で章の最後に盛り上がる作品って胸が踊りますよね。俺Tueeeものとかだとそういうのがないのでその分余計に面白く感じました。正直最近読んだ作品の中でもかなりしっかりとした世界観や設定を練り込んだ作品だと思います!話数自体は少ないですが文字数は現時点でも20万文字と読み応えが充分あるので是非読んでみてほしい一作です!というかあとあと有名になることは確実ですしどうせなら今読んでしまいましょう 笑
近未来、異世界転移技術が存在するようになった地球には、冒険者と呼ばれる「異世界で冒険をしてお金を稼ぐ」職業が存在していた。この話はその中でもチートで駆け上がる…のではなく、地味に、泥臭くも成功者と見なされる「青銅」というランクを目指して、週に一度の異世界での冒険を繰り返す「石ころ」と称される、ランク外の駆け出し冒険者の物語です。リアルの延長である死んだら終わりの異世界で、リアルなリスクを背負いながら、地道に進んでゆく物語。ありがちなチートに食傷気味の貴方、そして読み応えのある作品をお探しの貴方。異世界メルクリアの息吹を感じられる物語を、どうか一度ご覧ください。