評価:★★★★★ 4.5

 一学期の終業式を終え、苛立ちを募らせながら家に帰る途中だった私。
 一人になりたくて、なんとなくいつもと違う道に足を踏み入れた。そこには小さな神社があり、記憶が薄らぐくらい昔に訪れたことがあったような気がした。鳥居を潜り、神社に入って大木に身を預ける。
 私には優秀な姉がいる。今日苛立っていたのも、そんな姉と比べられたからだった。
 考えを整理して頭が冷えた頃には空は暗くなっていた。帰ろうかと足を踏み出すと、声がした。
「もう帰るの?」
 声を掛けてきたのは、綺麗な青年だった。彼と話していると、初対面だと思ったのだが彼は私を知っているという。なんとなく次も会うこととなり、それ以降も何故か会い続けることとなる私と彼。

 彼は私との”思い出”に何故か執着している。それは何故なのか。
 それを確かめる為、私は今日も夕方に彼と神社で待ち合わせ、逢瀬を重ねていく…。


話数:全23話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

注意:全年齢対象