評価:★★★★☆ 3.8
『女神は今、空から見守っている――』
20XX年。近隣諸国の情勢不安定化により、空からの監視の重要性が高まる中、航空自衛隊警戒航空団第602飛行隊所属『E-767 AWACS“アマテラス”』は、今日も日本の空を監視していた。機上兵器管制員『羽浦雄弥』は、他の仲間たちと空を見張り、女性イーグルドライバー『蒼波咲』は、仲間と共に空を翔る。
誰にも見られることなく、注目されることもなく、静かに、今日も『空の目』は、日本の空を守っていく――
――そんな日常が、続くはずだった。“あの日までは”――
話数:全93話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
単純にこの作品の見所を挙げるとすると、リアルに練られた設定やストーリー展開、迫力ある空戦シーンの描写といった意見になると思う。自分がオススメしたいのは、そこではない。ヒロインは戦闘機乗り。戦争の最前線を飛び、ミサイルや銃弾で命のやり取りを行う。対して主人公は、早期警戒管制機管制員――つまりオペレーター。大抵の作品であれば、この役割は逆に設定される。主人公は誰かやなにかのために武器を取り、ヒロインはそのサポートを、という形に。戦闘を描くとなれば、どうしても最前線がクローズアップされる。しかし現実には、後方支援要員も戦っている。戦場から離れた場所で指示を出すからといって、臆病者などとは絶対に違う。事実、彼はレーダーと無線越しの言葉を武器に、ヒロインを守るために戦うヒーローに違いない。ミリタリーに興味ない。そんな食わず嫌いをせず、この妙を味わって欲しい。