評価:★★★★☆ 4.4
『何を望む?』
超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。
あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。
それは人間以上の厳しい競争社会。速くなければ生き残れない。
生き残るためにもがき、やがて掴んだ栄光と破滅。
だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出会ってしまった男達の熱い競馬物語。
※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・国などと一切関係がありません。2018/7/15 番外編開始につき連載中へ状態を変更しました。
2018/10/9 番外編完結につき状態を完結に変更しました。
2019/11/04 今更ながらフィクションです表記を追加
話数:全66話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ディープとキンカメが亡くなった。悲しくて仕方がない。だからこの小説を推すんです。物語世界に、セックスしまくる人生(笑)を送りたいと神に願って転生した人間としてはアホ、でも名馬がいた。サターンマルッコ、多分、マキバーオーよりも強くて、マキバーオーよりもクレバーで、そしてマキバーオーよりもセクシィな馬の物語。
系統的には、転生の俺強い系にカテゴライズはされるが、大きく異なる点がある。主人公は馬にされてしまった転生者だからだ。その競走馬を見つめている周りの視点によってお話は進行していく訳である。競馬という競技の都合上、好敵手はたくさん出てくるわけであるが、そこに姫を守り抱きしめる高揚感は生まれづらい(若干存在しなくはない。個人的にはそこもっと詳しくとなるところではある) 本作の魅力は主人公と競馬関係者やライバル馬との群像劇が疾走感を保ったまま描き切られていることだ。馬にされた人間というスタートを用意された時点で、そうなるのか? という根本的な疑問は産まれるが、作中に表現される輪廻により若干の説得力が生まれているところは妙といえる。 だからこの作品はきっと、ダビスタやマキバオーみたいな競馬の基礎知識があって、ジャンプ的作品が好みの方、MJ文庫的なノリを楽しめる方にオススメしたい。
競馬はよくわからない。興味もなかった。それでもこの物語は面白い! 馬への転生物ですが、三人称で語られ周囲からは賢い馬として親しまれていきます。まるっこと呼ばれ愛嬌満点な馬にはコミカルで愛着が湧いてくること間違いなしです。 馬だけではなく周りの人々の人間ドラマは心を動かされるし、レースは疾走感のある実況も相まって手に汗握る展開の連続です。話が進むごとに熱量が増してきて熱中させられてしまいます。 競馬を知らないという方にでもおすすめできる作品です。熱い作品を読みたいという方にはぜひぜひどうぞ。この作品には笑いあり、涙あり、そして感動が待っていますよ。
『競馬』と言えばどんな物をイメージするだろうか。歓声、熱狂、大の大人たちが新聞片手に思いきり笑ったり泣いたりする……そう、めっちゃ暑苦しいのである。この小説を読むと、その熱気や臨場感を味わえる。この物語は平たく言ってしまえば、片田舎の牧場に生まれた主人公(馬)が、地元、国内、そして世界の強豪たちを相手に戦う。たったそれだけ。馬への転生以外はあまり意外性も無い王道である。だからこそ、『熱』がすごいのだ。……ええと、つまり私が言いたいのは……みんなも一気読みして、まるっこに熱狂しようぜ!
20xx年有馬記念魔王は西から産まれた日本競馬界の夢を叶えた怪馬は追い縋る勇者を迎え撃つ、世界を、世代を超えた戦いは自分の存在証明とばかりに白き星よ勝鬨を上げよその馬の名はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー サタンマルッコ人も馬も勝利の味は変わらない、覇道を行け
競馬をテーマにした作品ときかれて何を思い浮かべるだろう。ミステリファンならディック・フランシスだろうか、親しみやすさから『みどりのマキバオー』だろうか、それとも――本作が、これらの作品になんら劣ることのない屈指の名作であることは紛れもない事実であり、実況、ネット、騎手そして主人公たる馬……と目まぐるしく交錯する視点で描かれるレースの臨場感、その圧倒的な筆致たるや、これはもう自ら体感していただきたいと言うしかない。そしてこの作品は、レースにかける馬や周囲の人間たちの熱い戦いの物語であると同時に、救済の物語でもあった。挫折、喪失、虚無――さまざまな傷を抱えたものたちがどう変わっていくのか、その流す涙の意味は――その瞬間、我々の心はあの競馬場で大歓声に交じり、主人公のいななきに応えているのである。願わくは、どうかあなたもこの観衆の一人たらんことを。
競馬場には毎週多くの人が詰めかける。それはニュースや噂で知識として知ってはいても、興味の無い人間にはまるでピンとこない話。スポーツとして見ればマイナーだし、娯楽として見れば夢の国や各地動物園のほうがずっと気軽だ。そして私は、実際の競馬を見たことがない。どころか、人気を博した競馬漫画ですら読んだことがない。全く食指が動かなかったからだ。それがどういうわけか、本当にたまたま、人に勧められて読んでみた。泣いた。笑った。歯を食いしばって手に汗握った。競馬好きかどうかなんて関係ない。「タイトルの『ハロン』ってなんやねん?」でも全く問題無い。ここにある、人馬一体で襲いかかってくる怒涛の熱量を味わえれば、それでいい。テンプレと化した主流の転生要素を用いつつも、こうまで魅せる話に仕上げるかと膝を打つ、文句無しの良作。馬券を買う金のために書いた小説? だったら書籍化応援だ!
西から来たアイツが日本、そして世界を震撼させる…弱小牧場から生まれた1頭の競走馬が地方競馬、中央競馬、そして世界競馬をのし上がっていく競馬サクセスストーリー。とある人物の転生した魂が宿った競走馬サタンマルッコ号は脱走、盗み食いは当たり前。坂路調教はサボるわスカートもぐもぐするわでやりたい放題。そんな愛嬌満点のマルッコもレースになると一流のアスリートに様変わり。臨場感あふれる競馬実況もあり、レースシーンは手に汗握ること間違いなし。「競走馬ってカワイイ!」と「競走馬ってカッコイイ!」そんな萌えと燃えが両立したスポーツコメディがここにあります。
お馬さん嫌いの人間を競馬沼に引きずり込んで歓喜の悲鳴を上げながら溺れさせる最高の小説です。読んで楽しい小説は数あれど、読んで何かを好きになれる小説ってなかなかない。最初は面白いなーとしか思わない。が、いつの間にか心の中で馬券を買っている自分に気付くのだ。幾ら賭ける? 千円か? 五千円か? いいやもう三万突っ込んじまえ。待て大丈夫だ、三万出すのにはちゃんと論理的理由がある。俺は冷静だ。だって俺の馬だぜ? 負けるわけねーだろ! だ が 負 け る 。あああああああチクショーォオオオオ! でも好きだ! 勝っても負けても君が好き! お前の事が好きなんだよ! 全部ひっくるめてなァ! お馬さんの活躍を読むたびに、「俺はその名馬がこんなちっちゃい時から知ってるんだぜ?」とドヤ顔になれるぞ。ドヤってけ! 面白いから! 読め! いつまでこんなクソレビュー読んでるんだよさっさと本編読みに行けって! はよ!
この小説は当たり前の話、タイトルどうり競馬というものを題材にした物語である。競馬というのはどこまでいっても、マイナー、アングラなものだと世間的には思うけれども、それを払拭する作者様の熱意(愛)、それによる物語。そして、明言はされていないが主役馬の転生による各登場人物の織り成す創造性のあるドラマ。競馬というものに対して色眼鏡無しで、人間ドラマ、熱い物語、感動する物語が読みたいなれば15分読んで見てはいかがですか。つたないレビューなので異論は認める 某掲示板風(笑)今、気になるのは12ハロンのチクショー道のタイトル12ハロンで完結するのかな?今はこの物語の最後まで追いかけたいと思います。何故なら、応援馬券握りしめてるから!ゴール板まで駆け抜けて下さい!!