評価:★★★★☆ 4.1
「僕は今度こそ、彼女を守ってみせる」
16歳の少女、佐倉詩乃は逃亡者だ。
少女型の戦闘用オートマタ・プリムラを連れて、広大なユーライヤ教皇国を逃げ回っている。
彼女を追うのは得体の知れない暗殺組織。ついに詩乃が追い詰められてしまったその時、見知らぬ大道芸人の青年が刺客たちの前に立ちはだかる。人形を連れた逃亡少女、謎の大道芸人、年若い国軍騎士と、不穏な気配を纏うその兄。
不幸に襲われる音楽家、嘲笑を浮かべる旅商の女、悪巧む飛空士、国を憂う女将軍。人知れず終わりに向かう世界の中で、運命に抗う人々の群像劇。
※★マークの話は挿絵付き、☆マークの話はおまけの四コマ漫画付きです。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
自分はなろうだとこの作品で初めて群像劇を読みました。話の軸となる主人公が何人かいて、それぞれの思惑が絡まりあって大きな物語になっている作りが面白かったです。その主人公たちの中でもメインの青年が世界観にまつわる秘密を隠しています。ヒロインと一緒に旅をしていく中でそれが徐々に明かされて、やがてさらに大きな世界の危機に繋がっていきます。どう決着するのかがとても気になる作品です。何個か4コマ漫画が付いていたのも良くて、とても楽しく読めました。
心の奥底からこの作品の面白さを伝えたい。今最も熱くなれるローファンタジー群像劇。八人の主人公による生き様がこれでもかと言うほどに読む人を魅了してくれる。前途は多難。八人の主人公の歩む道は過酷そのもの。過酷な運命に抗う為、彼らは己の全てを懸けて戦う。彼らは時に傷付き、時に滾る。そしてその情景が脳裏に焼き付いて離れない。彼らの想いや叫びが、幾度となく私の心を揺さぶった。この作品には非常に多くのキャラクターが登場する。その一人ひとりがあまりに魅力的だ。各々が自身にとって最も大切なものの為に生き、全力で人生を全うしていくところに美しさを見る。戦闘シーンの興奮は読んだ全ての人に共有されるだろう。私が小説を読んで、居ても立っても居られなくなるほど興奮したのはこの作品が初めてのことだった。イラストと音楽がまた美しい。一人でも多くの人に読んで貰いたい作品。
暗殺者に命を狙われる少女と、芸は下手だが戦闘力が高い大道芸人の青年が出会い、利害の一致から旅を共にします。 少女を守るため戦う青年に、少女の心が少しずつ溶けていく。 共に過ごす中で、忍び寄る巨大な陰謀。 国と国。そして地下組織。 旅先の市民たちとの出会い。 国の兵士たちとの出会い。 国の最高戦力とされる軍の幹部たちとの出会い。 地下組織の暗殺者たちとの出会い。 度重なる出会いは大きな風となり、青年と少女の人生を壮絶に揺らしてゆく。 ★二度目のレビューとなりますが、それだけ推したくなる素晴らしい作品です。★文章力に自信がある作家さまも一度ご覧になると良いでしょう。本物の文章力というものを知るはずです。★高い文章力により紡がれる各キャラクターの心理描写は分かりやすく、また目が疲れません。 読めば読むほど楽しさが増していきます。 どうぞご愛読ください!
何人かの主人公格がいるが、出てくるキャラクターたちが全員いきいきと描かれています。教皇派と枢機卿派という二つの勢力に暗殺組織なども絡み、キャラ個人個人もそれぞれの思惑でしっかりと動いています。派手さと泥臭さを両立した戦闘描写もとても格好いいです。メインの主人公として描かれる兵馬という青年は様々な武器を繰り出せる能力を持っていて、剣や銃だけでなく鎌や斧や爆弾などを次々に使い捨てにしながら、格闘も交えてバリエーション豊かで激しい戦いを見せてくれます。特に30話ぐらいで六聖(ベネデッタ)と呼ばれる軍の幹部の一人と戦う辺りから戦いが激化して楽しめました。思わず読み込んでしまうオススメの作品です。
なろうの群像劇作品として群を抜いているのではないだろうか。暗殺者に何故か追われる少女とヘッポコ大道芸人である青年が出会って一緒に過ごしていくうちに大きな陰謀に巻き込まれていく。簡単なあらすじを書けばこうなるが、これでは全くこの作品の素晴らしさは伝わらないだろう。私がイチオシしたいポイントは登場人物たちの心情描写の上手さである。まるで本当に生きているように感じて、自分が物語を読んでいるのではなくその世界にいるのではないかと思わず勘違いしてしまうほど作品に惹き込まれる。それほどの作品だと言えるであろう。また、作品の内容にも注目したいのだが、設定がよく作り込まれており、読んでいてどんどん謎が明かされていく快感がたまらない。なろうらしい作品ではないが、そんなこと関係なしに素晴らしい作品なので是非読んでみてほしい、自信を持って紹介できる一作。
この作品は、僕が今までなろうで読んできた小説の中でも傑作と思えるものです。一切欠点がなく、書籍化されているライトノベルと変わらないほどの完璧な出来です。文章、描写、表現、キャラクターの個性、全てがもう完璧です。キャラクターのやり取りや段々と盛り上がっていく展開が面白い。とにかく、読んでみればわかります。本当に面白いです。僕の一番のオススメですよ!
群像劇だけあって主人公は8人、他にも多くのキャラが活躍するストーリーです。かなりなんでもありなファンタジー世界で、剣と魔法に銃まで使って描かれる戦闘描写がスピーディーでかっこいい!主人公が多い分だけヒロインもたくさんいます。それぞれの性格がマイナスな面までかわいく描かれていて、流行りのハーレム系とはまた違うイキイキとした魅力を見せてくれます。暗殺者に狙われる少女を正体不明の青年が助ける。そんな王道な展開から始まるストーリーは徐々に不穏さを増していきます。特に人形の少女のプリムラの仕草や行動がいちいち可愛い。それと主人公の一人のクロードという医者の青年が本格的に出始めると強烈なキャラを見せてくれます。上手なキャライラストも付いていて、毎日更新されているのも嬉しい。今追い始めるのがとてもオススメな作品です!
2017年6月21日に発見したこの物語、なんと今年の5月から連載を初めていたらしい。――クソッ、出遅れちまったぜ!! と必死に読んでようやく更新に追いついた今日、レビューを書こうと思い至ったしだいです。 《ワイルドアームズ》 それが最初の印象でした。 剣と魔法と銃と汽車‥‥‥そそりませんか? わたしにとっては大好物です。 それに加えて主人公たち(少女二人と野郎一人)の可愛い事といったら―― 断言しましょう。 この物語は面白れぇっ!!【追記】「プリムラキャノン!!」
躍るような戦闘描写。演目はフラメンコ。自律人形の奏でるアコーディオンに、あなたは虜になるに違いない。暗殺者に追われる。オカマに育てられた少女、詩乃(しの)。両腕に仕込まれる殺戮兵器、詩乃に寄り添う自律人形、プリムラはためく赤布から取り出すは凶器。戦闘は一流、芸は三流。ポンコツ大道芸人、兵馬(ひょうま)不審者と間違えられ殴られる兵馬。お詫びに昼食を奢る詩乃。詩乃の口から語られる非日常。忍び寄る影。巻き込まれる兵馬。思いがけない彼の提案とは。私は言いたい、魔法より重火器の方が強いに決まってる!ユーライヤ教皇国を舞台に繰り広げられる、王道を往くローファンタジー小説!読み応え◎連日投稿の長編!ぜひご一読下さい!