評価:★★★★☆ 4.1
わたしは子爵家の4女。子爵家はそれなりに成功している貴族ではあるが、4女に縁談を簡単に用意できなかった。そのため、18歳になるこの年まで恋人も婚約者もいないまま来てしまった。流石にそろそろ将来を考えないといけない。
結婚など無理にするつもりもないけど、心配した姉夫婦に連れられて夜会に参加した。姉夫婦が挨拶回りをする間、ついうっかり庭に出てしまった。逢引きを邪魔してしまったようだ。どうしたらいいかわからないところを見知らぬ騎士が助けてくれた。
ある日、義兄の母である侯爵夫人に招待された茶会に出席するとあの時助けてくれた騎士がいた。
わたしは彼に恋していいのかしら?
話数:全34話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
婚約破棄や悪役令嬢などの即効性が高いステロイドとは違います。常習化で効果も薄くなり副作用として、それってどうなのとササクレたモヤモヤを心に蓄積させてはいませんか?そんな貴方にこちらの作品がオススメですね。疎かにされがちな階級社会の常識を盛り込み、裏側ではそれぞれの思惑が進行し、一見周りに振り回されているような令嬢の戸惑いと心の成長までが偏らずまとめらた中編です。魅力的な脇役達(特にお姉様方)がアクセントとして機能している抑え処を間違わない王道回帰作。ざまぁではなく、読了後にはそりゃそうだよねと穏やかに浸透いたします。お疲れ気味の方も納得いただける安心の副作用がない作品となっております。※80年代から90年代までの内容で読ませた少女漫画がお好きな方なら良薬は口に苦しとおわかりいただけると思います。