擬人社会の奮闘記

ゆるキャラという存在が進化して、人間に近い姿でイメージキャラクターが作成された世界。その作成されたモノは「擬人(キャラクター)」と呼ばれていた。
しかしブームというのは過ぎ去っていくものであり、次第にその擬人という存在も年々活躍の場が少なくなってきた。
ゆるキャラと違って擬人には意志があり、生きていくにはその業界で成果を出さなければならない。しかし、大量に増えた擬人たちの使いみちは事務処理や単純作業ばかりで、時には人間的扱いすらされないひどいものばかりだった。
そんな中、配電盤という電気製品を作っている企業に努めている小野寺賢(おのでらまさる)が、人事異動により「営業三課」に配属となった。そして同じ部署の仲間は、その企業で購入した擬人三体だった。
小野寺と擬人達による日常。そして電気工事という現代社会を影で支えている社会人たちの奮闘記となります。
※専門用語等が多い業界のお話を扱っていますが、一部表現を変えて記載しています。もし不明点があればご連絡いただければ幸いです。