以前投稿した小説をいくつか手直ししました。一人称のつもりがうっかり三人称でやってたので、全部削除して一から投稿し直すことにしました。大筋のストーリーは同じですが、いくつか修正してます。
簡単なあらすじ
高校生になった僕の元に、三人の男子学生がやってきた。一人は小学校からの友人であったので、三人を部屋へと案内した。そこで、三人が実は大樹和弘と僕との関係について聞きに来た。和弘と僕は二卵性双生児の双子であった。そのことは絶対秘密だったはずなのに、和弘がその秘密をばらしていたのだった。
僕と和弘が産まれた日に父親が事故で死亡して、母さん一人では厳しいからと和弘を大樹夫婦が引き取り、母さんはずっと一人で僕を養っていたことを話した。そして、妹の雄子が血の繋がっていないことを話すと、部屋の外で物音が聞こえた。そこには雄子が立ち尽くしていた。と同時に、母さんが行方不明になったことを知り、僕たちは雄子を残して和弘の元へと向かった。
和弘の元には母さんがいた。母さんは、僕と仲直りするように懇願していた。和弘は、僕を嫌っている理由を話そうとしなかったが、周囲の説得に折れて話し出した。
和弘は、僕が「兄さんらしくない」と言ったことで、自分をちゃんと見ていないと思い、僕から離れていったのだった。祖母や僕に理想の兄貴像を押しつけられるのが嫌で、離れたのだった。
母さんは、そんな和弘を抱きしめ「もう我慢しなくていいのよ」と言って優しく頭をなでた。僕は、兄さんに謝った。若干の誤解はあったけれど、兄さんに不快な思いをさせたことを心から謝った。
母さんと兄さんと家に帰ると、雄子が泣き崩れていた。また自分は置いて行かれるのではないかと泣き崩れていたようだった。そんな雄子のことも、母さんは優しく抱きしめたのだった。
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