評価:★★★★☆ 4.3
★ネット小説大賞参加のため、若干ですが加筆修正いたしました★
空手の実力は素人同然でまったく強くはない、むしろ弱い「私」は、好奇心から軽率にもスリランカでの空手普及の任務を引き受けてしまいます。しかも「もし誰かと戦うことになったら、どんな卑怯な手を使ってもいいから絶対に負けてはならない」という厳命を受けて。
腕前はからきしのインチキ空手家「私」は、はったりと機転と卑怯な手を駆使して、バンコクのムエタイ使い、身長2mのフランス人空手家、スリランカのソルジャー、プノンペンのショットガン強盗、チェンマイ・マフィアなど数々の難敵を退け任務を果たそうとアジア各地を奔走します。恋愛話も少々。この物語は私が2000年ごろから投稿掲示板イビジェカフェ内の旅行カフェ(現在は閉鎖)に「空手バックパッカー一代」というタイトルで連続投稿して人気を博したものに大幅な加筆修正して、改めて小説化したものです。※エブリスタ、カクヨム、アルファポリスにも転載中です。
話数:全115話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
あまり強くない主人公がタイやスリランカでいろんな強敵と対決します。本人が望んで戦うのではなく、いきがかりとか仕方なしとかですが、そのたびに知恵を絞って乗り切ります。そして勝っちゃいます。口先だけで乗り切るまったく戦わない対決ばかりかと思えば、けっこう命がけのシリアスなバトルもあります。途中までは単純にユーモアいっぱいの冒険アクション旅行記かと思って読んでいたのですが、後半の展開がほんのりと泣かせます。なろうでは珍しいタイプの作品なのであまり受けないかもしれませんが、読み応えある良作でした。
スリランカでのドタバタが最高です。強大な相手に対して知恵や技を駆使し、魂(いじ)で戦い抜く姿は王道少年マンガ的でさえあります。 それ以降もニヤリとさせる話あり、楽しい話あり、ロマンスあり、考えさせる話ありと結構なボリュームですが、一気に読んでしまいました。コンパクトにまとまっていると思います。終わりは意外な感じでした。 空手や格闘技、その他武道を好きな方はより楽しめると思います。でも具体的な技とか理解できなくても充分面白いです。 ジャンル的にマイナーですが、それで読まないのは勿体無いです。海外も異世界みたいなものかとw 主人公もチートと言えなくはないです。超人ヒーローもいいですが、そうでない主人公もいいと思います。 二十年くらい前だと思いますが、タイやスリランカ、カンボジアの様子も出てきます。面白くてためになるなろう小説なんて珍しいんじゃないでしょうか