初恋アリエッタ

∀・)こんばんわ。広島の草食系おっさんイデッチです。ボクに似つかわしくなく、恋愛小説のレビューを書かせていただきます。そうですね、これはボクのわがままなんですが、恋愛小説でダメだなって思うのはカップル(夫婦)で二人きりの世界観ばかりが強調される作品だと思うんです。彼女にも彼氏にも親や友達がいて、彼らもまた物語に影響を与える人物だと思うんです。だからそういうので読むのなら、ある程度ヒューマンドラマなテイストがある小説が読みたいなっていう我が儘がボクにあるんです。そしたら……∀・*)あった！ここにそういう小説が！∀・)ピアノを奏でる少女が自身の恋と人生を奏でてゆきます。さきほどボクが述べたボクの我が儘をも包み込むようにして絵になるような物語が紡がれています。とても読みやすい作品でもあるので、是非とも純粋に読んで欲しいと思います。イデッチでした☆

ピアノが人生の全てだった西条結衣は、教室で演奏を聞く少年、藤井君と出会います。彼に抱いた気持ち、それは初恋でした。しかし……。清純なこころを持つ西条さん、彼女の女の子らしい心理が巧みかつ繊細に表現さている作品です。また、学校生活特有の生々しさが物語に重みをつけています。作中に登場する、ラヴェル作のクラシック。『亡き王女のためのパヴァーヌ』と合わせて聴くと、さらに情景が広がるでしょう。