評価:★★★★★ 4.5
小早川漱(こばやかわ そう)は、文芸部に所属する読書好きの高校二年生。
文芸部には『ベテルギウスの下で』という小説が伝わっている。過去の部員が書いた自作小説だ。文化祭で無料配布され、絶賛される出来栄えだったが、この小説は未完成である。
以来、文芸部員は小説の続きを書いて完成させることを目標としている。
夏休み中の八月。漱も後輩の少女やOBの先輩と協力し、小説を完成させようと試みる。
小説に込められた想いはなんなのか。何を伝えたかったのか。
一作の小説を巡る中で様々な経験を積む、少年少女たちのひと夏の物語。
話数:全28話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
文芸部の一夏の物語。 活動はあまり無く、人数も少ない。少し地味なそんな部で、こんな物語が繰り広げられていたら? 私は興奮してなりません。 伝説の先輩が残した1つの小説。だがそれは、未完。後輩が続きを書いて完結させるのだが、納得のいくものができない。 主人公の小早川も、その続きを書くため、後輩の的場と力を合わせる。 理想というのは、人それぞれ異なる。伝説の先輩は、何を思い、何を考えてこの小説を書いたのか。そして、何を伝えたかったのか――。 これは、理想を追い求める物語である。 理想の結末を求め、未完の小説『ベテルギウスの下で』を完成させる、少年少女の試行錯誤の物語。 終わりはいつでも、ベテルギウスのように。 そしていつでも、ベテルギウスの下で――。